2014 Fiscal Year Research-status Report
介護者会に参加する息子介護者への効果的かつ持続的な看護支援方法
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26861980
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
阿部 玲子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (50718294)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 息子介護者 / 介護者会 / 看護支援方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、介護者会での保健師等看護職に求められている支援や看護職から介護者に対し、実際に行われている支援を検証することを通して、看護職の効果的かつ持続的な支援方法を検討することである。平成26年度は1)研究計画の倫理審査、2)オランダの認知症カフェの視察、3)介護者会に参加する息子介護者が看護職に求めている支援についての調査、4)事例毎の個別分析を実施、5)個別分析の結果から全体分析を実施、6)全体分析について、専門家会議を研究計画として予定した。 対象者は、介護を始めた時に働いており、現在、介護者の会に参加している、息子介護者とした。全国の男性介護者の会を中心に、研究の調査を依頼し、対象者を募った。調査期間は平成26年9月から11月末に実施した。 結果として、男性介護者の会3カ所に協力していただき、5名の研究対象者を得た。対象者である、息子介護者の年齢は、40歳台~60歳台であった。研究対象者毎に、半構成的面接を1~2回実施した。1回のインタビュー時間は、60~120分程度とした。 研究対象者に、以下の質問を実施した。(1)基本属性、現在の生活様式、(2)介護者会に来る前までに看護職から受けていた支援について、(3)介護者会に来るきっかけとなった出来事や人、(4)介護者会に来るようになったことで受けられた支援の内容。 現在、個別分析を実施しているが、全ての事例の分析が終了しておらず、途中の段階である。このため、平成26年度は、研究計画の1)、3)は実施できたが、4)の途中の段階であり、2)、5)、6)は実施できていない。平成27年度は、平成26年度の研究計画を続けて実施し、平成27年度に研究を計画している、看護職者を対象とする研究も進めていくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者がこれまで調査を行っていた、研究フィールドだけでは研究対象者が確保できなかったため、新たな調査フィールドの協力依頼を行った。このため、研究計画が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的は、介護者会での保健師等看護職に求められている支援や看護職から介護者に対し、実際に行われている支援を検証することを通して、看護職の効果的かつ持続的な支援方法を検討することである。平成26年度は1)研究計画の倫理審査、2)オランダの認知症カフェの視察、3)介護者会に参加する息子介護者が看護職に求めている支援についての調査、4)事例毎の個別分析を実施、5)個別分析の結果から全体分析を実施、6)全体分析について、専門家会議を研究計画として予定した。 対象者は、5名で介護を始めた時に働いており、現在、介護者の会に参加している、息子介護者である。現在、平成26年度に収集したデータの個別分析を実施しているが、全ての事例の分析が終了しておらず、途中の段階である。このため、平成27年度は、平成26年度の研究計画を続けて実施し、平成27年度に研究を計画している、看護職者を対象とする研究を進めていくこととする。 平成27年度の計画としては、看護職が介護者会で息子介護者から保健師等看護職に求められていると判断し、実施している支援や看護職自身が必要だと判断し、実施している支援を検証することを、本研究の目的とする。 平成27年度は、1)研究計画の倫理審査、2)諸外国の認知症カフェもしくは、労働者のワークライフバランスに関した、取り組みの視察、3) 看護職が介護者会で息子介護者から保健師等看護職に求められていると判断し、実施している支援や看護職自身が必要だと判断し、実施している支援についての調査、4)事例毎の個別分析を実施、5)個別分析の結果から全体分析を実施、6)全体分析について、専門家会議を研究計画として遂行していくこととする。
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Causes of Carryover |
研究計画書の段階では、オランダの認知症カフェの視察を入れたが、業務との兼ね合いにより、日程調整がうまくいかず、実行出来ていなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、オランダの認知症カフェを視察するか、もしくは海外での認知症カフェや労働者に対する支援対策等の視察をしたいと考えている。
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Research Products
(1 results)