2020 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of Factors Related to support Elderly People Living Alone in Marginal Communities
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26861989
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
村上 佳栄子 京都府立医科大学, 医学部, 助教 (30584867)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 限界集落 / 独居高齢者 / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、限界集落の独居高齢者の暮らしを支えている要因に関して新たな見解を得ることを目的とし、独居高齢者が住み慣れた土地で健やかに最期まで暮らし続けるためのあり方についての支援を探究とした。 これまで申請者は、先行研究(研究活動スタート支援)において、独居高齢者が限界集落で生活を継続するための要因の基礎調査を実施してきた。基礎調査から若手Bの研究においては、限界集落の心理的な強さとコミュニティの関連性を検討してきた。限界集落というコミュニティ生活を持続するためには、健康意識の高さとコミュニティへの意識を持つことの重要性が示唆された。特にそのなかで限界集落においては、個人を通してコミュニティから得られる地域特性との相互作用を自然に生かすことで人と人、地域と人との関係性が住民のQOLを高めていることが明らかになってきた。特にコミュニティが関連するソーシャルキャピタルの要素が大いに関連している。 申請者は、限界集落というコミュニティに特化した新たなソーシャルキャピタルの在り方を検討することに至った。そこで住民の生活圏に関する生活実態、生活環境を情報収集・フィールドワークを実施し、不十分な部分を新たに整理をした。そのうえで申請者の先行研究で得られた成果を基に、質問紙調査項目を検討し、尺度を用いた調査項目の抽出及び検討を重ねた。研究計画書は、倫理審査委員会を通過し、あらたな研究を遂行している。
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