2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of assessments for improving workplace environment
Project/Area Number |
26861994
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
望月 由紀子 東邦大学, 看護学部, 講師 (70440253)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アセスメント / 職場環境 / 抑うつ状態の労働者 |
Outline of Annual Research Achievements |
抑うつ状態にある労働者に対する職場環境の調整に関わる視点を明らかにして、アセスメントツールを開発することを目的に本研究を行った。これまでの研究から、抑うつ状態にある労働者に対する産業看護職の職場環境の調整においては、個別に抱える支援から集団・組織を推測してアセスメントを行い、支援につなげていることが明らかとなった。また、抑うつ状態にある労働者の支援には、その職場の状況を捉えて、職場環境の調整のため、どのように個別支援のための分析、集団支援のための分析をするかが重要になることが明らかにされた。アセスメントの調査項目を作成するため、アセスメントツールの基盤となる項目のデータを整理した。その結果、対象者に影響する組織の特性、対象者に影響する業務の要因、対象者に影響する上司・同僚・部下との人間関係、対象者を支える職場のサポート、対象者の物事の認知に対する特性、対象者に影響を及ぼす家族の状況、対象者が抱えている仕事に対する見通しの状況、対象者の身体に現れている症状、対象者の行動に現れている症状、対象者の日常生活に与える影響、対象者の労働生活に与える影響、私傷病の欠勤状況、ストレスチェックの集団分析、ストレスチェック高ストレス者の面談結果の内容、健康相談/保健指導の相談内容に整理し、アセスメントツールの原案を作成することができた。 今後は、抽出された原案をもとに、信頼性・妥当性の検証のため、引き続き調査を進めていく必要がある。
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