2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of the genetic education model in the kindergarten
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26861995
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
森屋 宏美 東海大学, 健康科学部, 講師 (80631845)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 遺伝教育 / 遺伝看護 / 幼稚園児 / 親子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①「親から子へ伝えるヒトの遺伝学」をテーマとした教育媒体を作成し、②幼稚園に在籍する子どもと親への適用を通して、③遺伝教育方法を評価することである。 研究3年目にあたる本年度は、幼稚園に在籍する子どもと親への適用(②)と評価(③)を実施した。評価(③)に用いる尺度には、PMS (Positive Mood Scale) による肯定的気分および、PATS (Positive Automatic Thought Scale) による肯定的自動思考を用いた。 リクルートをした約500名の幼稚園児の保護者のうち、研究参加に同意した約20名を対象とし、遺伝教育前後でPMSおよびPATS の変化を比較した。 結果として、PMSでは、「リラックス気分」、「親和気分」、「快気分」、「集中気分」のスコアが有意に上昇し、PATS結果では、「肯定的評価への信頼」、「人生の肯定的評価」、「楽観的思考」、「目標への意欲」が有意に上昇していた。 ポジティブ感情は、思考や行動レパートリーを拡張させ、身体的、認知的、社会的な個人資源を継続的に形成することが知られている(Fredrickson,2001)。本研究では、遺伝教育前後でこれらの感情に変化があったことから、「親から子へ伝えるヒトの遺伝学」をテーマとした教育媒体(①)は、遺伝教育の導入として適していることが示唆された。一方で、本研究で用いた評価尺度は、遺伝学的知識の理解を測定することを目的としていない。今後は、教育目標を明確化した上で継続しやすい遺伝教育方法を検討し、合わせてこれを評価する尺度の開発をすることが必要である。
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Research Products
(1 results)