2017 Fiscal Year Research-status Report
接客・サービス業に従事する労働者に対する感染症予防教育のガイドラインの構築
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26861998
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
佐藤 祐佳 久留米大学, 医学部, 講師 (40368965)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 感染症危機管理 / リスクマネージメント / 衛生環境 / 新型インフルエンザ / 感染症予防教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、再度平成26年度質問紙調査対象施設に対して調査依頼し協力を依頼し、4事業所から協力を得ることができた。これまでの衛生環境調査から6事業所における衛生環境の実態が明らかになった。環境の汚染の評価にはATP+AMP拭き取り検査器(キッコーマンルミテスターPD-20)を使用した。測定箇所は、従業員や利用者が接触する機会が多いと考えられる高頻度接触表面とした。測定箇所は、経時的に測定する30箇所、清掃前後を測定する25箇所とした。1.経時的測定箇所で、平均値が5000RLUを超えている箇所は、フロントテーブル(チェックアウト前:5916 RLU, チェックイン前:4229 RLU, チェックイン後:2814 RLU)、エレベーター内側ボタン(チェックアウト前:12358RLU, チェックイン前:5964 RLU, チェックイン後:4434RLU)、階段手すり1(チェックアウト前:4430RLU, チェックイン前:5768 RLU, チェックイン後:5183RLU)、6020RLU)、従業員用エレベーター内側ボタン(チェックアウト前:5350RLU, チェックイン前:6931 RLU, チェックイン後:5505RLU)従業員エレベーター外側ボタン(チェックアウト前:13264RLU, チェックイン前:7374 RLU, チェックイン後:5820RLU)など8箇所であった。 2.清掃前後測定箇所で、清掃後に平均値が5000RLUを超えている箇所は、客室洗面台蛇口(清掃前:11004RLU, 清掃後:7166 RLU)、食事会場テーブル(清掃前:9580 RLU, 清掃後:5081 RLU)、食事会場イス背(清掃前:9580 RLU, 清掃後:5081 RLU)などであった。 現状の環境整備では、従業員や利用者での交差感染のリスクがあることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の研究計画では、平成29年度までに衛生環境調査を実施し、衛生環境調査の実態について検討し、労働者の感染症予防教育介入の結果と合わせて、接客・サービス業に従事する労働者に対する感染症予防教育のガイドラインを構築するとしていたが、現在衛生環境調査の実態について分析をしている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の取り組みについては、平成29年度に未実施である1事業所の衛生環境調査を実施しする。その後、衛生環境調査の現状を分析し共通する課題を抽出する。課題抽出に関しては、感染症に関わる専門家にスーパーバイザーとしてアドバイスを受けて、接客・サービス業に従事する労働者に対する感染症予防教育のガイドラインを検討する。
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Causes of Carryover |
前年度に、対象事業所との調整がつかず衛生環境調査が実施できていない状況が1事業所あり、今後調整を行い衛生環境調査の実施を行う予定である。 また、調査に関して分析を行うにあたり分析を行っている状況であるため、結果の公表ができていない状況にあり、今後国内外にて結果を公表を検討しているため。
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