2014 Fiscal Year Research-status Report
個人識別のための死後画像検査方法の確立(大規模災害時の身元確認に資する情報収集)
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26870091
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
徳江 浩之 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (40612396)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 個人識別 / オートプシー・イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、45例の系統解剖対象の御遺体の撮影、180例の法医学解剖対象の御献体の撮影をおこない、すべての撮影に対して、読影レポートを作成した。当初予定した撮影数よりも、十分に撮影ができた。一方、生前の画像を取得できた検査数は12例であったが、このほかに約7件、生前画像が取得できる予定の症例があるので、生前画像は約19件は取得できると思われる。 個人識別に有用とおもわれた検討項目については、①性別、②血管所見(冠状動脈石灰化、全身の動脈石灰化、血管解剖の破格)、③骨軟部所見(骨棘の有無、骨端線の有無)④医療材料(過去の手術痕など)、⑤実質臓器所見、⑥腫瘍・腫瘤、⑦そのほか個人識別につながりうる所見を中心に、生前・死後の画像についてそれぞれ検討した。 撮像条件についてはAsteion TSX-021B(Toshiba Medical Co.、検出器4列)を用い、撮影条件は一般的に用いられている管電圧120kV、管電流250mAs、Rotation time 0.75秒/rat、Pitch factor 1.375 (5.5/4)、Configuration 4×1.0mmとし、再構成スライス厚は診断用に5.0mm/5.0mm、 3D画像作成用に1.0mm/0.8mmとして撮影を行ったが、必要な検討事項について検討できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、45例の系統解剖対象の御遺体の撮影、180例の法医学解剖対象の御献体の撮影をおこない、すべての撮影に対して、読影レポートを作成した。当初予定した撮影数よりも、十分に撮影ができた。一方、生前の画像を取得できた検査数は12例であったが、このほかに約7件、生前画像が取得できる予定の症例があるので、生前画像は約19件は取得できると思われる。 当初の予定では15件ほど、生前・死後画像を取得予定であったので、データ収集は概ね順調と思われる。 撮影方法・条件も当初予定したもので問題は起きていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度も、平成26年度と同様に系統解剖対象の御遺体の撮影、法医学解剖対象の御献体の撮影を行い、データを収集する予定である。また個人識別に有用な検討が、新たに発見された場合は、その項目についても検討する。
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Causes of Carryover |
画像データを、研究用サーバーに保存しておく予定であったが、個人情報の問題等もあり、画像データ自体は、現時点では研究用のサーバーではなく、当院のサーバーを用いていて管理している。今後、データ管理用のサーバー購入に使用予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ管理用のサーバー購入に使用予定である。 現在、研究に関連した論文を1件、投稿中であるが、受理された場合の出版料として使用する予定がある。
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