2015 Fiscal Year Research-status Report
途上国における環境財の自発的供給-家計調査による分析-
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26870109
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
横尾 英史 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 研究員 (80583327)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ごみ分別 / 家計調査 / フィールド調査 / 利他性 / ベトナム / 廃棄物管理 / 回帰分析 / 不平等回避 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は前年度にベトナム・ハノイ市で行ったインタビュー調査のデータ分析の結果をもとに論文を執筆した。 論文の内容は以下の通りである。公的な資源ごみ分別回収制度がないベトナム・ハノイ市において、高い割合の家庭が分別行動をとっており、さらに、そのうち半数の家庭は分別した資源ごみを有価で売却している一方、残り半数の家庭は廃品回収人に譲渡していることが明らかとなった。また、回帰分析の結果、利他性指標の値が高い家庭ほどより分別するという相関関係を発見した。 作成した論文を招聘いただいた神戸大学、早稲田大学、広島大学、高知工科大学のセミナーおよびワークショップで発表した。また、環境経済・政策学会2015年大会、Hayami Conference 2015の2件の学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りにデータ分析を行い、論文を作成した。また、作成した論文を学会発表した。以上を理由として、計画通りに進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
作成した論文を修正した上で、国際的な学術誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度に国際学会での発表を予定していたが、計画していた国際学会での発表がかなわず、結果的に発表を目的とした海外渡航を取りやめることとなった。そのために計上していた外国旅費が発生しなくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度の国際学会発表のために支出する。
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Research Products
(2 results)