2016 Fiscal Year Research-status Report
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26870124
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉村 淳子 (小枝淳子) 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30549275)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 金融 / マクロ経済学 / 国際金融 / 非伝統的金融政策 / 政府債務 |
Outline of Annual Research Achievements |
3つの研究課題を同時進行させた。 研究課題(ア):非伝統的金融緩和の効果では、日本における非伝統的金融緩和の効果を構造VARを用いて推計した。出口の効果がそのときのマクロ経済状態(インフレやアウトプットギャップ)に依存することをインパルス応答関数等を推計して具体的に示した。論文「Exiting from QE」に関しては、受け取ったレファリーのコメント等を受けて、数回リバイズした。現在投稿した査読付きジャーナルからの返答待ちである。
研究課題(イ):国債とマクロ環境:マクロファイナンスアプローチでは、金融政策・マクロ変数の不確実性や、需給要因がイールドカーブに与える影響を金利の期間構造モデルを用いて推計した。執筆した3本の論文すべてが査読付きジャーナルにアクセプトされた。
研究課題(ウ):ソブリン債務モデルの推計では、ソブリン債務モデルの推計を行っている。29年度に重点的に進めていく予定である。近日中にドラフトをワーキングペーパーとして公表し、学内外・国内外で報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
産休・育休の関係で遅れていた研究課題(ウ)が進み、ドラフトの完成にめどが立った。29年度に国内外で報告し、査読付き雑誌に投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題(ア)については、投稿したジャーナルからの反応を待ち、それを受けて手を加える予定である。
研究課題(イ)については、既に当初の計画以上のアウトプットをだすことができた。
研究課題(ウ)については、ドラフトを国内外で報告する予定である。
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Causes of Carryover |
産休・育休を経て当初の予定道理のペースで海外出張ができなくなったこと
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要な出張を計画し研究発表をするとともに、RAを雇ってデータ収集やデータベースの作成に関する仕事の効率を向上させる
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