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2015 Fiscal Year Research-status Report

「都市計画」概念の複数の起源とその影響関係に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26870152
Research InstitutionMusashino University

Principal Investigator

松田 達  武蔵野大学, 工学部, 講師 (80624759)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords都市計画史 / ル・コルビュジエ / イルデフォンソ・セルダ / ユルバニスム / 近代都市
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、欧米主要各国及び日本において、どのように成立し、発展してきたのか、それぞれの起源とその影響関係を明らかにしようとするものである。平成27年度は前年度に引き続き、都市計画概念が各国で発生してきて関係を及ぼし合う状況全般を視野に入れつつ、文献調査を行った。具体的には、第一に、イギリスを発祥とする田園都市運動の広がりに注目し、各国への運動の伝播、特にフランスとドイツでの田園都市運動の受容と発展の過程を調べた。第二に、ドイツ語圏における都市計画概念の生成過程について、特にカミロ・ジッテを中心として、調査が必要な文献の洗い出しを行った。第三に、ル・コルビュジエの書簡集などをもとに、引き続きパリ移住以前のル・コルビュジエに影響をあたえた要因についての調査を行った。家族宛て、レプラトニエ、ペレらへのそれぞれの書簡集も参考にした。第四に、平成28年2月半ばから、ロンドン、ベルリン、ウィーン、パリでの現地調査を実施し、大英図書館、ロンドン大学セネットハウス図書館、AAスクール図書館、イギリス王立建築家協会図書館、ロンドン経済大学図書館、ベルリン工科大学建築研究所図書館、ベルリン工科大学中央図書館、ウィーン工科大学図書館、ウィーン建築センター図書館、パリのポンピドゥ・センターの公共情報図書館、また各地の専門書店などを中心に、新しい資料の収集や文献調査を行った。日本からはどうしても知ることが出来なかった多くの文献の所在が明らかになったことは大きな成果であり、次年度はこれらのまとめにかかる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成27年度は、収集した文献資料の調査を進めた他、イギリス、ドイツ、オーストリア、フランスという4カ国において様々な図書館での調査を進めることができた。現地調査を周る順番は初年度から計画とはやや異なる形で進めているが、研究の進行にあわせて臨機応変に対応していることと、無駄な出費を出来る限り抑えようとしているためであり、実際、より効率的に調査ができた。特にヨーロッパでの現地調査では、多くの資料を発見・調査することができたため、研究は順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

最終年度の平成28年度は、研究全体のまとめに取りかかる。文献資料の収集は目処が付いたので出来るだけ年度の前半には終わらせ、後半は収集した資料の分析を行うとともに、各国間の「都市計画」概念の関係を明らかにしていく。

Causes of Carryover

平成27年度はもともと二回分に想定していた海外現地調査をあわせ、一度に4カ国を連続して調査したため、旅費予算の一部を翌年度に繰り越した。あわせて、現地で購入しようとした書籍の一部が、amazonなどから購入した方が入手しやすく安価だったため、翌年度に繰り越した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

主に図書資料の購入費及び海外現地調査のための旅費、また研究のまとめのための費用に当てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] 建築思想図鑑(WEB版『建築討論』内)

    • URL

      http://touron.aij.or.jp/c/series/atlas

URL: 

Published: 2017-01-06  

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