2014 Fiscal Year Research-status Report
難治性口腔粘膜疾患の病態解明と新規制御法を目指した基礎的研究
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26870170
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
津島 文彦 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90456210)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口腔扁平苔癬 / 臨床的検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔扁平苔癬は、臨床診断と病理組織学的診断を合わせて診断される。そこで、先ず臨床診断と病理組織学的診断の相関について検討を行った。対象は、2001年から2010年の間に東京医科歯科大学顎口腔外科を受診し、臨床的に口腔扁平苔癬と診断された951例のうち病理組織学検査を施行した761例とした。761例のうち553例(73%)が病理組織学的に口腔扁平苔癬と診断されていた。口腔扁平苔癬と診断されなかった病変は、Licheniod dysplasiaが31例,Epithelial dysplasiaが48例,Hyperkeratosisが23例,SCCが3例であった。次に、553例のうち6か月以上の経過観察を行った416例836病変について臨床的検討を行った。臨床視診型は、網状型が430病変(51.4%),萎縮型が178病変(21.3%),びらん・潰瘍型が228病変(27.3%)であった。発生部位は、口唇が44病変(5.3%),頬粘膜が350病変(41.9%),歯肉が338病変(40.4%),口蓋が21病変(2.5%),舌が77病変(9.2%),口底が6病変(0.7%)であった。また、416例のうち236例に細菌検査が施行され、130例(55%)に口腔カンジダ菌が検出された。口腔扁平苔癬は、多彩な病態を示すため、病理組織検査を施行する際には検体として採取する部位を考慮する必要があると思われた。 今後は、臨床および病理組織学的に口腔扁平苔癬と診断された症例について免疫組織学検討を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
口腔扁平苔癬は、臨床診断と病理組織学的診断をあわせて診断するため、臨床的に口腔扁平苔癬と診断しても約30%は口腔扁平苔癬とは診断されない。 よって、対象症例を慎重に決定しなければならない。 また、多彩な病態を呈することおよび口腔カンジダを併発している場合があり、組織採取の時期を決定するのが難しい。
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Strategy for Future Research Activity |
対象症例を決定し、免疫組織学的検討を進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 診断に苦慮した腸管ベーチェット病疑いの1例2014
Author(s)
津島 文彦, 桜井 仁亨, 松本 佳奈子, 上杉 篤史, 佐藤 昌, 尾田 誠一郎, 原田 浩之
Organizer
第24回日本口腔内科学会・第27回日本口腔診断学会 合同学術大会
Place of Presentation
福岡,九州大学医学部百年講堂
Year and Date
2014-09-19 – 2014-09-20
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[Presentation] 上下顎歯肉に生じた開口部形質細胞症の1例2014
Author(s)
上杉 篤史, 櫻井 仁亨, 津島 文彦, 佐藤 昌, 松本 佳奈子, 佐藤 潔, 尾田 誠一郎, 原田 浩之
Organizer
第24回日本口腔内科学会・第27回日本口腔診断学会 合同学術大会
Place of Presentation
福岡,九州大学医学部百年講堂
Year and Date
2014-09-19 – 2014-09-20
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