2015 Fiscal Year Research-status Report
太陽励起レーザーのための高効率な太陽光キャビティの開発
Project/Area Number |
26870191
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
大久保 友雅 東京工科大学, 工学部, 講師 (50431995)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 太陽光励起レーザー / 自然エネルギー / サステイナブル社会 / エネルギー変換 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽光励起レーザーの心臓部であるコーン型太陽光キャビティを設計するためのプログラムコードの開発を行った.特に,平成27年度においては,並列計算を視野に入れ,これまでに開発したコードの並列化に取り組んだ. また,それと同時に複雑形状の加工が可能であるNC旋盤の加工技術に習熟し,実際に太陽光キャビティの製作が可能となるだけのスキルを習得した. 以上の二点を組み合わせることにより,より大規模な計算によってより複雑ではあるものの高性能な太陽光キャビティの設計および制作が可能となり,高出力のレーザーの開発を行うことが出来るようになると期待される. また,実際の装置については,1×1mの振れネルレンズを搭載した太陽追尾装置を完成させた.以前の装置と比較して,レーザーヘッドの位置は太陽の追尾を行っても動かないような設計にしたため,レーザー共振器の安定性が増すと期待される.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
採択と同時に研究代表者が所属機関を異動したため,環境が変化し,当初予定していたよりも研究が進展しなかった.
|
Strategy for Future Research Activity |
完成した太陽追尾装置は,まだ太陽を追尾するだけであり,以下の要素を追加する必要がある. 1. 実際にフレネルレンズを搭載する 2. 精度の確認が不十分であるためその確認 3. 太陽光集光点でのパワー分布等の測定とレーザーヘッド搭載部の検討及び実際の搭載 この全てを平成28年度に行うことは不可能であるが,1から順に取り組む予定である.また,設計のためのプログラムコードの開発は同時並行で進める.
|
Causes of Carryover |
太陽光追尾装置の開発が思うように進まず,まずは小型のプロトタイプから作成を行っていることと,実際にレーザー媒質をまだ作成出来ていないため,物品費の使用が当初予定よりも少なくなっているのが主な理由である.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
レーザー媒質の設計と制作を行うが,太陽追尾装置の完成のために必要な経費であるため,それらを進めることによって適切に利用できると考えられる.
|