2015 Fiscal Year Research-status Report
ユビキタスコンピューティング環境におけるユーザ情報匿名化手法の研究
Project/Area Number |
26870201
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
清 雄一 電気通信大学, その他の研究科, 助教 (20700157)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プライバシ / データマイニング / ユビキタスコンピューティング |
Outline of Annual Research Achievements |
プライバシを保護して安全にクラウドコンピューティング環境上にデータを保存する仕組みがあるが,検索等の処理の利便性と安全性の高いトレードオフが十分に取れていないという課題がある.793 万ドキュメントを利用したシミュレーション評価により,安全性を損なわずに検索性能を向上できることを示した.
また新しくセンシティブQIDを定義し,これを取り扱うことのできる新しいプライバシ指標である(l1, ..., lq)-多様性を提案した.また,(l1, ..., lq)-多様性を実現し,かつ,匿名化されたデータから有用な分析を行うための,匿名化アルゴリズム及び再構築アルゴリズムを提案する.実データを用いた実験により,提案手法が既存手法よりも有用性の高い匿名化を行えることを示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目標としている4つの成果のうち,これまで3つの成果を達成できており,次年度の研究を開始するための準備も完了している.
また,クラウドコンピューティング環境上に保存された暗号化されたデータを高速に検索するアルゴリズム開発は当初の予定に無かったが,研究を進めていく中で重要なテーマの1つとして取り組むことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
提案している(l1, ..., lq)-多様性という指標及びそれを実現するアルゴリズムの拡張として,差分プライバシへの対応を考えている.
また,深層学習を用いたデータマイニングへの適応をベースに研究を進めていくことを考えている.
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Research Products
(20 results)