2015 Fiscal Year Research-status Report
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26870223
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
古泉 達矢 金沢大学, 法学系, 准教授 (90724831)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 東洋史 / イギリス帝国史 / 国際関係史 / イギリス / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中国農村内部の社会結合をめぐる英国人植民地官僚の認識が、東アジアの英領植民地・租借地の統治政策にいかなる影響を与えたのかを分析することにある。 本年度は昨年度の国内外における調査を踏まえ、イギリスの文書館に所蔵されている史料を調査・収集することを主な目標とした。より具体的には、8月17日から9月8日にかけて香港およびイギリスを訪問し、各地で史料の調査・収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、イギリス国立公文書館に所蔵されている威海衛関係の公文書を調査・収集することにより、同文書館に所蔵されている威海衛関係史料の現況を知ることができた。また、スコットランド国立図書館に所蔵されているスチュアート・ロックハートの個人文書を閲覧・収集したことで、公文書には現れてこない現地の事情を知ることができた。このため、概ね順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は今年度の調査結果を踏まえて、主に同公文書館に所蔵されている史料を中心に、必要に応じて日本国内および東アジア各地に所蔵されている史料を調査・収集し、これらを読解・分析する予定である。
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Causes of Carryover |
来年度もイギリスでの調査を予定しているため、その分今年度の支出を抑制した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現地調査のための旅費や史料の複写費などに充てる。
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