2016 Fiscal Year Annual Research Report
Discussing mixed methodology of the observational study for informed consent
Project/Area Number |
26870311
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
八田 太一 京都大学, ⅰPS細胞研究所, 特定研究員 (40598596)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 混合研究法 / 質的研究 / 観察研究 / がん医療 / 医師患者関係 / 医学教育 / インフォームド・コンセント / mixed methods |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は平成21年より、化学療法をはじめるためのインフォームド・コンセント(IC)の参与観察を行った。そこで得られた多様なデータを分析するための方法論としてMixed Methodsを検討することが本研究課題の目的である。 最終年度である平成28年度は、Mixed Methodsに関する情報発信を中心に取り組んだ。米国ミシガン大学で開催されたMichigan mixed methods spring workshop 2016や英国ダラム大学で開催されたMixed Methods International Research Association (MMIRA) 2016 International Conferenceに参加し、海外での教育や議論について日本混合研究法学会(JSMMR)ニュースレターを通じて情報発信をした。また、JSMMR監修によりMMIRA Asia Regional Conference 2015(Osaka, Japan)の基調講演、特別講演、パネルディスカッションが書籍『混合研究法への誘い』として刊行され、その分担執筆を担った。第3回JMMR年次大会ではパネルディスカッションに登壇して看護学や心理学の研究者・実践家とMixed Methodsの活用について議論し、『看護研究』ではMixed Methodsを移入している段階にある日本において北米とは異なる方法論的背景を持つ可能性を論じた。さらに、2016年6月には第9回日本プライマリ・ケア連合会にて、IC観察研究を題材にMixed Methodsの応用例をプライマリ・ケア医に提示した。 以上、IC観察研究を題材にMixed Methodsの方法論的検討をはじめた本研究課題では、IC観察研究のデータの一部を調査研究として海外誌に掲載され海外学会にて発表も行った、そして医学・看護学領域の研究者に向けた情報発信や国内研究コミュニティの形成に寄与した。
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Research Products
(8 results)