2014 Fiscal Year Research-status Report
遺産効果と政策効果の識別による歴史的環境保全制度の空間統計学的分析
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26870315
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大庭 哲治 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80464197)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 遺産効果 / 政策効果 / 歴史的環境 / 保全 / 空間統計学 / National Register / Historic Preservation / 指定・登録制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,遺産効果と政策効果を識別した歴史的環境保全制度の保全効果を空間計量的に明らかにするための方法論の開発と評価フレームの構築,ならびに実証分析を通じた科学的検証と望ましい制度設計の提案を行うことを目的としている.研究実施計画に基づき,本年度は,京都とアトランタを対象に,日米の歴史的環境保全制度及び保全対象に関する実態を把握するとともに,歴史的環境保全制度の科学的検証に用いる実証分析用の空間データを収集・作成し,GISを活用して,独自の空間情報データベースを構築した.また,遺産効果と政策効果を識別して空間計量化するための方法論を検討した.今後は,検討した方法論を基礎に,保全効果の地域差とその要因を把握することができる歴史的環境保全制度の評価フレームを,空間ヘドニック法を応用して構築することを目指す.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に記載した2014年度の研究項目については順調に遂行しており,当初の予定通りである.
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進展しているため,引き続き,研究実施計画に記載の通り,計画的に実施していくとともに,海外研究協力者とも密に連絡をとりながら,推進していく予定である.
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Causes of Carryover |
2014年度後半に実施した海外出張について,当初の見積額より安価に実施できたため,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度は,この次年度使用額と当該年度の交付額を用いて,引き続き,本研究を順調に進展させていく予定である.
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Research Products
(4 results)