2015 Fiscal Year Research-status Report
物産・商品陳列所の建築と立地環境の変容に関する研究:都市経営上の役割に着目して
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26870323
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
三宅 拓也 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (40721361)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 建築史 / 都市史 / 陳列所 / 博物館 / 美術館 / 大名庭園 / ミュージアム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、都市内移転事例として茨城県を主な対象として調査を行った。これは、前年度に調査した石川県が兼六園内に継続的に設置していたのに対して、同じ大名庭園である偕楽園との関わりに注目することで、陳列所と庭園(公園)との関係を都市経営の視点から比較考察するためである。研究成果は2つの学術論文にまとめ、審査を受けている。 交際的な比較研究としては、前年度に計画していたフィラデルフィア・コマーシャル・ミュージアムについての現地調査を3月に実施した。ペンシルバニア大学付属図書館やフィラデルフィア市公文書館の所蔵資料の調査を通じて、同館の組織変遷やや施設整備過程を明らかにし得る史料を収集できた。調査の結果は学術論文にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通り進展しているため。フィラデルフィアでの現地調査では、現地施設との事前のやりとりによって大きな成果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度であり、個別の事例調査を進めるとともに、横断的な視点で陳列所の都市経営上の役割について総括したい。
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Causes of Carryover |
予定していた欧州関連施設への現地調査が実施できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に欧州関連施設についての調査を実施する。
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