2014 Fiscal Year Research-status Report
生体イメージング技術を用いた転移性脳腫瘍モデルの増殖・浸潤・転移評価
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26870339
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齋藤 茂芳 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40583068)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生体イメージング技術 / 転移性脳腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、転移性脳腫瘍モデルにおいて、原発巣からの腫瘍細胞の転移を生体イメージング技術により非侵襲的に評価することである。複数の乳がんおよびメラノーマ腫瘍から転移性脳腫瘍モデルを作成し、原発巣および転移巣の増殖・遊走・浸潤・転移のそれぞれの段階で、11.7T-MRI、小動物用1.5T-MRI 、Micro-CT、PET、蛍光イメージングなどの複数の生体イメージング技術を用い、非侵襲的な評価をすることである。今年度は、転移モデルの作成を行った。転移能の異なる数種類の腫瘍細胞(MDA-MB231、MCF-7、B16 mouse melanoma等)を用いた。生体イメージングでは、転移性脳腫瘍モデルの化学交換飽和移動画像CEST、T1・T2定量値同時測定、拡散テンソル画像DTI撮影を行った。その他、1.5T-MRI、Micro-CTによる転移巣検出を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、転移モデルの作成を行った。転移能の異なる数種類の腫瘍細胞(MDA-MB231、MCF-7)を用いた。。生体イメージングでは、転移性脳腫瘍モデルの化学交換飽和移動画像CEST、T1・T2定量値同時測定、拡散テンソル画像DTI撮影を行った。現在までの研究の達成度はおおむね順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
【1, 転移モデルの作成】*乳がん脳転移モデル、メラノーマ脳転移モデルの作成を行う。【2, MRI撮影技術および複合生体イメージング技術の適用】*乳がん脳転移モデル・メラノーマ脳転移モデル、他臓器の転移評価も含め高磁場MRIを中心に、複合的なイメージング手法を用いて評価を行う。【3, 分子生物学的観点の評価】*複数の腫瘍細胞において、増殖・浸潤・遊走・転移能などに関するRNAやたんぱく質の解析をリアルタイムPCR(Hes2、HERP2など)、Western blot(MMP、Integrinなど)、免疫組織染色(Ki-67、CD-31など)、フローサイトメトリー(Integrin、細胞周期など)での評価を行う。
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Causes of Carryover |
小額であるため、使いきりを行わなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品の購入にあてる。
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