2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effects of an underwater exercise program on cardiorenal syndrome among diabetes patients
Project/Area Number |
26870361
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小野 くみ子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30467667)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 糖尿病 / 水中運動 / 腎症 / 尿中アルブミン排泄量 / 尿中L-FABP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、水の物理的特性を用いた水中運動の利点を生かし、糖尿病患者に対して水中運動プログラムを行うことが糖尿病合併症と深く関連する心腎連関にどのような影響を与えるかについて検討することを目的とした。平成30年度は、4週間の水中トレッドミル歩行運動が尿中アルブミン(U-Alb)排泄量および尿中肝臓型脂肪酸結合蛋白(尿中L-FABP)に及ぼす影響について明らかにした。2型糖尿病患者4名(男性3名、女性1名、平均年齢55.5歳、CKDステージG2A1~G3aA3)を対象とし、40%VO2max強度のトレッドミル歩行を1回30分間、週2回、4週間、計8回実施した。歩行プログラムは、水中(W)および陸上(C)条件の2条件をウォッシュ期間を設け、ランダムに実施した。水中運動は、水位剣状突起レベル、水温30℃に設定した。介入前後のU-Alb排泄量および尿中L-FABPを検討した。U-Alb排泄量は介入前後の差において、W条件で平均0.28 mg/gCr(低下2名、増加2名)、C条件で平均50.9 mg/gCr(低下1名、増加3名)であった。尿中L-FABPは介入前後の差において、W条件で平均-0.53μg/gCr(低下2名、増加2名)、C条件で平均3.35μg/gCr(全員増加)であった。水中歩行プログラムは、同一強度の陸上歩行プログラムと比較してU-Alb排泄量および尿中L-FABPを増やさない可能性が考えられた。今後は、サンプルサイズ、CKD stageの幅、介入期間を増やし、さらに腎負担の少ない運動を検討する必要がある。
|