2014 Fiscal Year Research-status Report
膵がん及び間葉系幹細胞、膵がん特異的タンパク質を標的とした膵がん早期診断法の開発
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26870388
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堤 康一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (40610910)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 膵臓癌 / 分子イメージング / PET / SPECT / 特異的タンパク質 / 膵がん幹細胞 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵がん幹細胞、間葉系幹細胞特異的マーカー、膵がん特異的タンパク質のin vitro、ex vivoでの発現評価による膵がん高感度または高特異的分子の抽出を行うために、膵がん細胞株と膵がん手術標本を用いて検討を行った。膵がん細胞株については、7種の細胞株を用いてWestern blottingを行い、プロテオーム解析の結果から候補としたタンパク質の中からさらに絞り込みを行った。またこれらタンパク質に対する抗体を用い、膵がん手術標本での発現評価を行った。そのうえで、再度細胞株を用い、蛍光免疫染色およびFlow cytometryにて各種細胞株の細胞膜上の蛋白発現の検討を行いその発現状況が明らかとなったが、発現していると見込んでいたタンパク質の確認に難航したため、細胞表面に加え細胞内の膜上の発現評価も含め、検討を進めている。一方、膵がん幹細胞や間葉系幹細胞の特異的マーカーとして用いた細胞表面マーカーは、膵がん手術標本での蛍光免疫染色にて、膵がん特異的タンパク質の発現と比較すると予想以上にその発現頻度が低い傾向であった。従って、続くイメージングに向けての検討として、特異的タンパク質の発現評価を優先的に行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度には、膵がん幹細胞、間葉系幹細胞特異的マーカー、膵がん特異的タンパク質のin vitro、ex vivoでの発現評価による膵がん高感度または高特異的分子の抽出を行った後、抽出した分子を標的とした分子イメージングによる膵がん検出能の解明を行う予定であったが、細胞株でのタンパク質の発現確認が予想以上に難航したため、細胞株を用いたイメージングでの評価が遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度も膵がん特異的タンパク質の検討を中心に進めていく。遅れている、抽出した分子を標的とした分子イメージングによる膵がん検出能の解明に加え、膵がん早期診断、転移診断への応用について検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究進行の遅れにより、当該年度に予定していたイメージングが行えなかったことが影響したと考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該年度に行う予定であったイメージングを次年度に行う予定としており、次年度使用額とも併せて、研究を遂行していく。
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