2015 Fiscal Year Annual Research Report
膵がん及び間葉系幹細胞、膵がん特異的タンパク質を標的とした膵がん早期診断法の開発
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26870388
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堤 康一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (40610910)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 膵臓癌 / 分子イメージング / PET / SPECT / 癌特異的タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年行ったin vitro、ex vivoでの解析より、2.b) 膵がん特異的タンパク質を利用したイメージングに関する実験を主に行った。標的としては、膵がん特異的タンパク質の発現解析より、14-3-3σを選択した。14-3-3σに特異的に結合するペプチドAを基にイメージングプローブ(67Ga-DOTA-ペプチドA)を作成後、マウスXenograftモデルに投与し、経時的に屠殺し、各種臓器の放射線量を測定した。その結果、腫瘍血液比(T/Bl)、腫瘍筋肉比(T/M)は、2時間値で2.637、1.927であり、イメージングに用いるには腫瘍集積が低かった。しかし、プローブの他臓器(腎、肝、腸)への集積は、ペプチドプローブの割に低く、1時間の時点でほとんど排泄されているようであった。この性質を維持しつつ、腫瘍への集積を向上させることができればイメージング可能と考えられた。本研究期間中に終了できなかったが、免疫染色にて腫瘍への発現を確認しており、プローブの標的に対する親和性の検討やプローブ自体の改良を加え、膵がんイメージングプローブ作成を目指して、引き続き研究を継続していく方針である。
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