2014 Fiscal Year Research-status Report
反復性軽度頭部外傷の悪化メカニズムの解明と治療法の検討
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26870405
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮内 崇 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40380000)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 実験装置の作成 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
軽症頭部外傷の重症化メカニズムを解明するために、実験モデルの確立を開始した。実験にはimpact acceleration injury deviceが必要なため、これまで米国で実施していたものと同様の装置を作る必要があった。装置は市販されていないため、もとになった論文を参考に、業者に作成を依頼した。装置は市販されておらず、各部品を特注して作成したためかなりの時間を要した。前年度は試験的に装置を使用したモデル実験を数回行い、手技の確認などを行ったが、データ収集はしていない。頭部外傷の重症過程の指標とするマーカーを選択するため論文検索を行い、バイオマーカーを絞り込んだ。また、動物実験を実施するにあたり実験計画書を動物実験施設に提出し、承認を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
装置の設計、業者とのやりとり、および特注であるために各部品の製作に予想以上の時間を要した。実験計画書の提出と承認にも時間がかかった。また、他の業務(臨床業務)にも予定している以上の時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験装置はおおむね完成し、計画書の承認を受けたため実質的に実験が行えるようになった。他の業務の時間調整を行って実験にかかる時間を確保し、速やかに実験を開始し、検体の採取や染色、バイオマーカーの測定を実施する。
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Causes of Carryover |
前年度に実験装置の作成に時間がかかったこと、実験を始めるに当たる事務的な作業に時間がかかったこと、また他の業務(臨床業務)にとられる時間が当初の予想よりも多くなってしまったことなどによって、実験、検体の処理や測定にかかる経費を使用しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
装置の完成、設置、事務手続きの完了により実験可能な環境になったため、平成27年度より計画的に実験が可能になる。予定を変更してより多くの実験を期間内に行うこととする。測定のキットや染色などにかかる経費も平成27年度にまわしている。
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