2014 Fiscal Year Research-status Report
多面的脳血流イメージングによる脳脊髄病巣周囲の血流動態モニタリング
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26870408
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
五島 久陽 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70531185)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | レーザースペックル / 脳血流 / 術中モニタリング / 脳血管バイパス / ICG |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,脳神経外科手術中におけるレーザースペックル方を用いた血流計測技術を手術支援法として確立するべく、ICGを含めた複数の血流計速手法による病変部周囲の血流イメージング技術を確立することである。 本年度は、レーザースペックル血流計測に必要なレーザー投光器の手術用顕微鏡への搭載について検討を薦めた。ドライブ回路付きの小型のレーザー投光器を6つ円状に偏光フィルタ周囲に取り付けることで、十分な光量を持ちつつ顕微鏡へ搭載可能な重量に抑えることができるようになった。また取り付け用のアタッチメントは3Dプリンタを用いて造形モデルを作製し、評価を進めてきた。基本構成に関しては準備できる段階に達しており、残るは、顕微鏡メーカーからの搭載の許可を待っている状況にある。次年度には搭載できる予定である。 研究においては、ICGとレーザースペックルの同時計測に関して検討を進めており、現有の装置において、レーザー光のみによるレーザースペックルとICG同時計測が実施可能であることを確認した。レーザー投光器の顕微鏡への搭載が完了でき次第、同時計測を開始する。その他、これまで実施されてこなかった脊髄表面の血流の計測を実施した。しかしながら、脊髄表面の血流の計測は、狭い術野にレーザー光が侵入可能な角度を取ることが出来ず、計測可能なスペックルパターンを得ることが難しかった。 研究の実施においては、いくつか問題が出てきているが、いずれに関しても、レーザー投光器の顕微鏡への搭載で解決できると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
顕微鏡へのレーザー投光器の搭載が間に合わなかった。次年度のはじめには搭載できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ICGとレーザースペックルの同時計測を中心に実施していく。
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Causes of Carryover |
本年度予定していた術中レーザースペックル血流計測に関しての情報収集にかかる学会出張は実施せず、また研究相談についても、静岡大学の庭山雅嗣准教授との打合せをメールで済ませることができ、出張は次年度に実施することになったため。 また脳血流の絶対値を計測するためにHemedexをレンタルする予定であったが、メーカー側が供給を取りやめた事により未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該使用額については、静岡大学での打合せや学会参加にかかる旅費、計測環境の最適化に必要な計測解析ソフトや3Dプリンタのアップデートにかかる経費に充当する。
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