2014 Fiscal Year Research-status Report
疾患マーカーとしての毛根・毛髪中microRNAの検討
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26870444
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊方 敏勝 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (90423673)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床的に有用な診断/治療マーカーがいまだ見いだされていない疾患が皮膚科/形成外科領域においても数多く存在するが、それぞれの疾患で特異的に増減しているmicroRNAに注目しその機能解析を行う計画である。 本年度、少数の正常人由来毛根・毛髪サンプルから様々な市販のキットを用いてtotal microRNAを抽出し、既報告の方法とその効率を比較した。具体的には、microRNA Isolation Kit, Human Ago2、miRCURY RNA Isolation Kit、Total Exosome RNA & Protein Isolation Kit、Plasma/Serum Exosome RNA Isolation Kitなど比較的最近発売されたキットについて抽出率を比較した。Total microRNAを抽出後、Mir-X miRNA First Strand Synthesis and SYBR qRT-PCR Kitを用いてcDNA化し、得られたcDNAを鋳型としてTakara Thermal Cycler Dice上でQuantitative real-time PCRを行った。各microRNAに対応するprimerの配列はmiRBase (http://www.mirbase)を参照してデザインした。PCR反応はdenaturation (95°C)5秒間およびannealing (60°C)20秒間を1サイクルとし、50サイクル程度を予定する。データの解析はThermal Cycler Dice Real Time System ver2.10Bソフトウェア上で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
毛根および毛髪から効率的にmicroRNAを抽出する手法を開発している段階であり、当初の予定から遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
・ 悪性腫瘍の患者および膠原病患者や炎症性皮膚疾患患者の毛根および毛髪における様々なmicroRNAの発現を正常対照群や他の疾患群と比較し、疾患マーカーとしての有用性を評価する ・ さらに各疾患で特異的に増減しているmicroRNAに注目しその機能解析を行う。
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