2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of microRNA in hair root and hair as a disease marker
Project/Area Number |
26870444
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊方 敏勝 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90423673)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床的に有用な診断/治療マーカーがいまだ見いだされていない疾患が皮膚科/形成外科領域においても数多く存在する。そこでそのような疾患において毛根・毛髪microRNA濃度を測定し、正常対照群との比較や臨床症状との相関の検討を行い、毛根・毛髪microRNAが各疾患のマーカーとなりうるかどうかを検討した。 我々は血液および血清が患者サンプルの中で最も取得しやすい検体である事を考慮し、血清中のmicroRNA濃度が様々な皮膚疾患の診断あるいは病勢マーカーとなる可能性を検討している(図1)。microRNAは細胞外でもエキソソームと呼ばれる膜の構造体に包まれRNAaseから保護されているため血清中に微量ながら安定して存在しており、それらを抽出・精製し測定する事で悪性腫瘍をはじめとする様々な疾患において有用な腫瘍マーカーとなることがすでに示されている(Zhu W, et al. BMC Research Note 2009)。我々はこれまで皮膚科領域において強皮症患者の血清miR-92a濃度や乾癬患者のmiR-1266濃度が臨床的に有用なマーカーとなりうる事を報告した。 正常人由来の少数の毛根・毛髪サンプルから様々な市販のキットを用いてtotal microRNAを抽出し、これまで報告されている方法と抽出率などを比較してもっとも効率の良い抽出方法を検討した。 皮膚筋炎の毛髪におけるmicroRNA-214(hsa-miR-214)の有意な上昇を確認し、疾患のバイオマーカーとしての有用性の可能性を見出した。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Diagnosis of nail psoriasis: evaluation of nail-derived microRNAs as potential novel biomarkers.2017
Author(s)
Wang Z, Jinnin M, Harada M, Kudo H, Inoue K, Nakayama W, Honda N1, Makino K1, Kajihara I, Fukushima S, Ihn H
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Journal Title
European Journal of Dermatology
Volume: 1
Pages: 20-27
DOI
Peer Reviewed