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2014 Fiscal Year Research-status Report

高校生のための子宮頸がん予防教育プログラムの開発と普及のためのネットワーク構築

Research Project

Project/Area Number 26870469
Research InstitutionYamagata Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

志田 淳子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (30530654)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords高校生 / 子宮頸がん予防 / 教育プログラム / 行動意図
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者は,地域と学校の協働により,高校の保健体育の授業で展開できる子宮頸がん予防教育プログラムの開発に取り組んできた。その結果,「高校生が子宮頸がん予防に関する知識を獲得し,プログラムに主体的に参加することにより,『子宮頸がんを予防するために行動していこう』という意識(行動意図)を高めることができる」ことを教育目標とするプログラム試案を開発した。プログラム試案は保健の授業50 分×5コマを標準の学習時間とし,講義とワークショップによる展開となっている。
これまでの経過を踏まえ,本研究の目的は高校生のための子宮頸がん予防教育プログラムを開発,実施し,その有効性と適用性について検証する。さらに,開発した教育プログラムの普及に向けて,東北地方A県内における地域・学校の協働ネットワークを構築することとした。
平成26年度(初年度)は,プログラム試案の有効性を検証するために準実験研究を行った。プログラム試案の実施対象はA県内の県立高校(モデル校)1年生女子95名であり(実施群),プロセス評価ではワークシートの活用率,プログラムや教材の満足等は高かった。影響評価を検討するためにプログラム前・プログラム実施直後・3か月後に質問紙調査を行った結果,プログラム実施直後の行動意図が統計学上有意に高まり,3か月後も維持できていた。また,プログラム実施後3か月の時点での効果を検討するために,開発したプログラム試案を受講していない同高校の2年生女子105名(未実施群)と比較を行った結果,実施群の行動意図は,未実施群よりも統計学上有意に高かった。
以上の検証結果より,開発したプログラム試案の有効性を確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成26年度は,教育プログラム試案をA県内の複数の高校において実施し,プログラム試案の有効性を検証する予定としていた。しかし,モデル校における有効性の検証に時間を要したため,複数の高校において教育プログラム試案を実施することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

教育プログラム試案の有効性を確認したため,今後は教育プログラムの普及や普及のためのネットワーク構築が課題となる。
普及にあたっては,当初の予定に位置づけたように,情報通信ネットワークの整備としてホームページを作成し,教育プログラムの概要や取り組みについての情報を積極的に公開していく。また,教育機関や自治体,病院等と連携し,人的ネットワークの構築を図る。具体的には,教育プログラムに関する研修会の開催,教育プログラムの実施に向けた個別相談,授業支援などがある。
この他,学会発表や論文等により成果を積極的に公開していく予定である。

Causes of Carryover

物品購入の際,可能な限り安価な物品の購入を心がけたため,当初予算の差額が繰り越しとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

資料を整理するためのファイルを購入する予定である。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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