2017 Fiscal Year Research-status Report
高校生のための子宮頸がん予防教育プログラムの開発と普及のためのネットワーク構築
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26870469
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
志田 淳子 宮城大学, 看護学群(部), 講師 (30530654)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 子宮頸がん予防 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,高校生のための子宮頸がん予防教育プログラム(以下,教育プログラム)を開発,実施し,その有効性と適用性について検証すること,さらに,開発した教育プログラムの普及に向けて,東北地方A県内における地域・学校の協働ネットワークを構築することである。 今年度は,開発した教育プログラムを発信するために,論文およびホームページを作成した。論文については,教育プログラムの基盤となった概念モデルの作成プロセスを公表した。女子高校生を対象にしたプログラムの有効性の検証結果については,現在学会誌に投稿中である。ならびに,リプロダクティブヘルス・ライツの観点から,男子高校生に実施した教育プログラムの有効性を検証し,成果の公表に向けて準備を進めた。 ホームページは,教育プログラムの教材作成時より協働しているデザイナーの協力を得て作成している。ホームページを閲覧する主な対象は,高校で保健体育を担当する教諭が想定され,男性が多い。そのため,男性が抵抗なく閲覧できるデザインとなるよう工夫した。 教育プログラムの実施については,高校の教諭や自治体より問い合わせを受け,実施に向けて調整を図った。 昨年度より思春期~青年期にある女性を対象にした,婦人科疾患の理解,必要時婦人科受診行動に導くためのプロジェクトは,継続して実施した。日本は,婦人科への受診に抵抗をもつ女性が多く,子宮頸がん予防に必要な検診受診に影響する要因となっている。このため,本研究では,昨年度より教育プログラムの普及と並行して行う必要がある啓蒙活動として位置づけた。具体的には,大学構内におけるパネルの展示やパンフレットの配布等である。その結果,主なターゲットである女性のみならず,青年期男性の反応が予想以上に高かった。このため,本プロジェクトは,リプロダクティブヘルス・ライツの観点から,性別を問わず必要であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,研究成果を論文としてすべて公表予定であったが,査読,修正のプロセスに時間を要し,2編の論文は公表に至らなかった。 ホームページはデザイナーとの意見交換,修正に時間を要し,完成に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の通り進める。 1.学術的成果は,投稿中である2編の論文を公表する。 2.開発したプログラムを社会に発信するために,作成中のホームページを完成し,随時更新し,情報の発信を図る。
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Causes of Carryover |
投稿中の論文があり,校閲費の確保が必要である。 ならびに,ホームページが完成するため,作成費が必要である。
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