2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者に対する入院時環境調整看護ケアの安全対策指針の検討
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26870482
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
辻 容子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (80460103)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 環境調整 / 眼球運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者がはじめて訪れる施設での注視する箇所や記憶に残っている所など、移動する時の情報入力の特徴を知るために眼球運動を測定し、視線情報の取り込みから移動先の気になる箇所を認識し判断するまでの過程を分析する。そこから、高齢者の入所時・入院時における環境調整のあり方を検討することを目的としている。 本年度は、実施計画について計測の他、国内外の文献検討を行い主観評価に適している質問紙を再検討し、実施前の準備を行った。その他、実施施設の調整として数回の会議を重ね、対象者の選定をはじめ施設内の経路についての検討などを調査し、実施する施設内の確認を行った。また、機器の準備状況として、新たな機器を入手できたことより事前準備に機器の使用練習として若者での使用を試みるのに予定より時間を要した。その後、施設管理者へ使用する機器についての安全性などを丁寧に説明しながら調整をはかった。 その他、実施済みである室内での移動時における基礎実験データについての分析をはじめ、車いす乗車時の情報入力についての分析を進め学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初使用予定の機器ではなく新しい機器を入手できたため、高齢者の使用前に機器のチェックをはじめ分析ソフト内容から新たな指標を検討した。そのため、当初の実験計画内容にさらに追加項目を検討したため、ややスローな展開となった。次年度は検討した内容の実施へ向け進める。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度十分に検討してきた計画内容の実施となる。施設との連携を密に行い、計測の実施時期を調整していく。
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Causes of Carryover |
実験実施時の謝金が来年度に繰り越しとなったため、予算の変更が必要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究費は、主に実験機器と実験に必要な消耗品の購入、実験参加者への謝金、および、実施施設への交通費に使用する予定である。
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