2016 Fiscal Year Research-status Report
筋疾患の診断・病態評価へのアミロイド・タウイメージングの新規応用
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26870497
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
能登 祐一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (50637270)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 封入体筋炎 / PET / アミロイド / タウ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度において、共同研究施設である西陣病院において、当研究の主評価項目であるPET検査の施行が不可能となったため、リクルートを終了したが、平成28年度までで主たる対象疾患である封入体筋炎患者9名、炎症性筋炎患者4名、健常者2名にPIBーPETを施行した。また、そのうち封入体筋炎患者7名、炎症性筋炎患者3名、健常者2名にFDDNP-PET検査を併せて施行した。データ解析に必要な人数が施行できたと判断し、まず、PIB-PETのデータに対し、定量的評価として、上下肢遠位、近位筋にてstandardised uptake value(SUV, 局所の放射能をトレーサーの投与量で除したもの)を算出した。算出する筋は、上肢では三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕屈筋群、下肢では、前脛骨筋、腓腹筋、大腿直筋、大腿二頭筋、体幹筋として傍脊柱筋を選出した。SUVの測定は、患者の臨床診断、臨床情報にブラインドである測定者を含む2人にて施行し、検者間差の評価も行える体制とした。PETの施行はすべて共同研究施設である西陣病院にて施行し、検査に伴う合併症は一例も生じなかった。各患者の臨床、画像データは、研究実施者より、ネットワークから隔絶された状態で保管されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PIB-PETの客観的評価であるSUV値の測定を、臨床所見にブラインドである検者も含めた2人で行っているが、測定に当初想定していたよりも時間がかかっていることが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
PIB-PETのデータ解析に続き、FDDNP-PETのSUV値測定を行い、各疾患群間での比較、臨床データとの相関の検定を行い、結果を神経内科疾患もしくは放射線画像関連の学会にて発表、論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
共同研究機関である西陣病院でのPET検査が不可能となり、患者リクルートを終了したため、PET検査にかかる費用がなくなったことが理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ解析ののちに学会発表を精力的に行い、論文化を進める予定であり、学会旅費、論文作成に次年度使用額を使用していく予定である。
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