2014 Fiscal Year Research-status Report
判断能力を欠く患者の終末期医療の決定-医療ソーシャルワーカーの調整・支援のあり方
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26870511
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
上白木 悦子 山口県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (90551127)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 医療ソーシャルワーカー / 終末期医療・終末期ケア / 緩和医療・緩和ケア / 判断能力を欠く患者の意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者が判断能力を欠く場合、終末期医療をどのように進めるべきか、この検討は、患者・家族、医療従事者にとって重要な課題となる。方針決定の際、(患者・) 家族と医療従事者間に意向の相違があった場合、英米では、医療ソーシャルワーカー(MSW)が、両者間の調整・支援を行っている。しかし、日本では、その取り組みが限定的であるといわれており、実態が明確になっていない。そこで、本研究では、1.上記の方針決定につき、MSWの調整・支援の内容を調査し、実態を明らかにすると共に、課題点を抽出する。2.上記1の結果と、申請者の研究(一般市民と医療従事者を対象)とを比較し、関係者間の考え方の相違点を明確にする。また、相違の理由を探る。3.上記1および2の結果をもとに、MSWによる調整・支援のあり方につき検討し、実務の改善に向けた提言を行う。
平成26年度(研究1年目)においては、MSWを対象とした質問紙(無記名・自記式。郵送法)による予備調査を行った。対象は、1.都道府県がん診療連携拠点病院、2.地域がん診療連携拠点病院、3.臨床研修病院のうち、275施設のMSWである。また、MSWを対象とした聞き取り調査を行った。 上記の結果の解析を行った後、研究協力者から意見を聴収し、また、申請者のこれまでの研究と比較し、結果を分析する。そのうえで、質問紙の内容を精査し、平成27年度に実施をする、本調査の質問紙を完成させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度(研究1年目)において、MSWを対象とした質問紙による予備調査および聞き取り調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 平成27年度:全国のMSWを対象とした質問紙(無記名・自記式。郵送法)による本調査を行う。対象は、(1)都道府県がん診療連携拠点病院、(2)地域がん診療連携拠点病院、(3)臨床研修病院のうち、1412施設のMSWとする。上記の質問紙調査の結果を踏まえ、MSWを対象とした聞き取り調査を行う。上記の結果の解析を行った後、研究協力者から意見を聴収し、また、申請者のこれまでの研究と比較し、結果を分析する。
2. 平成28年度:調査結果の分析、MSWの調整・支援の具体的方法の提言、成果物の作成・発送を行う。 (1)平成26年度、27年度の研究で得られた成果をもとに、再度、申請者のこれまでの研究と比較しつつ、判断能力を欠く患者の終末期医療の方針決定におけるMSWの調整・支援のあり方について、その実態を明らかにすると共に、課題を抽出し、分析を行う。研究成果の検討の過程においても、再度、研究協力者の意見を聴取する。また、必要に応じて、MSWに対する聞き取り調査を行う。 (2)以上の研究成果をもとにMSWが患者・家族と医療従事者間の調整・支援を行う際の具体的方法を提言する。 (3)研究成果は、論文または報告書としてまとめ、調査対象者へ送付する。また、国内外の学術雑誌や学術集会において公表し、社会へ発信する。
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Causes of Carryover |
質問紙調査を年度末に開始したことにより、発送等を4月に入って行うこととなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙調査の発送等に係る郵送料として使用する。
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