2016 Fiscal Year Annual Research Report
Decision making in end-of-life care for patients who lack decision making capacity: Attitudes of medical social worker toward end-of-life care in Japan.
Project/Area Number |
26870511
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
上白木 悦子 山口県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (90551127)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 医療ソーシャルワーカー / 緩和ケア / 終末期医療 / 役割に関する意識の構造 / 意識と行動との差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,がん診療拠点病院等の医療ソーシャルワーカー(MSW)825人を調査対象として,緩和ケア・終末期医療のMSWの役割に関する意識の構造および意識と行動との差を明らかにするために質問紙調査を実施した(有効回答者239人).1) MSWの役割に関するモデルを設定し,このモデルに対する意識の構造について因子分析を行った.その結果「アセスメント」等の10因子構造を見出した.本結果は,役割モデルとほぼ同じ構造を示しており,モデルで設定したMSWの役割を臨床現場のMSWが確実に意識していることが明らかになった.2) 意識と行動との差を対応のあるt検定により分析した結果,意識に比べ行動の平均値が有意に低かった.このことからMSWは,自らの役割の必要性を意識していても行動には移せていないことが推察された.今後の課題として,意識と行動との差について,その原因や影響・関連要因を明らかにする必要がある.
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