"N I C U における父親への支援のガイドライン"の開発

2017 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26870517
• Research Institution: Saitama Medical University
• Principal Investigator: 川合 美奈 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (10515919)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: NICUでの父親への支援

Outline of Annual Research Achievements

＜研究目的＞　①NICUに勤務するスタッフの支援に対するNICU児の父親のニーズと②NICUスタッフによる父親に対する支援の実態や課題を明らかにし、父親のニーズに合ったNICUにおける父親への支援の方法を検討することである。
＜研究実施＞　平成26年度末に収集した看護師9名および父親5名に半構造化インタビューを実施し、質的に分析を行っている。平成28年度に予定していた質的分析によって得られた結果を再検討し、質問紙を作成と全国調査の実施は、自身の業務多忙により研究時間の確保が困難になり、進行できなかった。　今年度は、インタビュー調査時に感じたNICUスタッフと父親の感じ方の不一致を結果としてまとめ、これを基に質問紙の作成と調査を予定している。インタビュー調査では、心理的負担を考慮して児の状態が安定している父親に依頼した。しかし、調査対象の父親の価値観により、育児支援へのニーズも大きく変わることから、できるだけ多くの父親からの質問紙調査への協力を得たい。そのため、調査依頼文の構成にも工夫が必要であると考えている。また、NICUスタッフにおいては、所属NICUでの父親支援の取り組みが回答に影響していることが推察された。そのため、所属NICUの父親支援の取り組みも質問紙に含めて、調査を行う必要があると考えている。　質問紙調査内容の分析後は、NICUにおける父親への支援の方法を検討し、まとめることを計画している。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

所属機関の異動により、研究時間の確保が非常に困難な状況になっている。同じ領域の要員不足や業務量のアンバランスにより、教育業務の比重がとても大きい。実習が通年運用されていることから、多くの時間を実習施設で過ごしており、座って作業をする時間がなかなか取れない。さらに、秋以降は心身の疲労から体調を崩してしまったため研究が滞り、延長申請をした。

Strategy for Future Research Activity

人員不足は変わらないので業務量が減ることはないが、自分で工夫して時間を作るしかない。
7月までに質問紙を作成し、倫理審査委員会に提出する。
9月までに質問紙の配布調査を行い、10月にはデータ分析に入る。

Causes of Carryover

計画通りに研究進行が出来なかったため、経費も使用できなかった。
今年度は、質問紙調査にかかる経費を使用する予定である。