2014 Fiscal Year Research-status Report
インナーユニット機能を用いた尿失禁体操の開発と評価
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26870537
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| Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
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Principal Investigator |
生方 瞳 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助手 (90635509)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 腹圧性尿失禁 / インナーユニット / 骨盤底筋群 / 膀胱底拳上量 / 超音波画像診断装置 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
尿失禁の多くは腹圧性尿失禁であり、改善ぬ向けた骨盤底筋体操の有用性が多数報告されている。しかし、骨盤底筋群はインナーユニットの1つであり、腹横筋、多裂筋および横隔膜と共に体幹の安定化に働く筋である。このため、骨盤底筋群を含むインナーユニットの評価および治療の確立が必要である。本研究では、インナーユニットと尿失禁の関連を明らかにし、尿失禁の評価およびインナーユニット機能を用いた尿失禁体操を開発することを目的としている。
平成26年度は、倫理審査委員会の承認を得て、健常成人女性11名の各運動課題時の腹横筋厚、多裂筋横断面積、膀胱底拳上量を超音波画像診断装置にて測定を行った。超音波画像診断装置による骨盤底拳上量の測定信頼性は、全ての運動課題で級内相関係数ICC（1.1）で0.98以上であり、高い測定信頼性が得られた。13th International Meeting of Physical Therapy Scienceで研究成果を発表し、論文投稿を行った。インナーユニット機能については、腹横筋厚、多裂筋横断面積および骨盤底拳上量の3つの筋間に有意な正の相関関係が認められた。単回帰分析ではそれぞれの筋間に有意な回帰式が得られた。これらのことから、健常成人女性において骨盤底筋群はインナーユニットである腹横筋、多裂筋と相互に関係し合いながら協調的に運動していることが明らかとなった。14th International Meeting of Physical Therapy Scienceで研究成果の発表を行った。今後は論文投稿予定である。
この結果を踏まえ、次年度は地域在住女性のインナーユニット機能の評価を行いインナーユニットと腹圧性尿失禁の関連について検討する予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度はインナーユニットが協調的に活動しているかを確認することと、超音波画像診断装置による膀胱底拳上量の測定信頼性を検討することが主な計画であった。骨盤底筋群の評価には骨盤底筋の機能評価法として妥当性が示されている膀胱底拳上量を用いた。超音波画像診断装置による膀胱底拳上量の測定は高い信頼性が得られたため、研究を順調に進展することができた。今後は研究の対象が地域在住女性であるため、今年度から募集を行い20名程度であるが同意を得られている。
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| Strategy for Future Research Activity |
27年度は、腹圧性尿失禁とインナーユニットの関係について調査を行う。このため、対象が地域在住女性となるため広報誌などを通し研究協力を呼びかける必要がある。さらに対象者を尿失禁と非尿失禁を分別する必要があり、尿失禁の有無を評価するための質問紙や身体機能評価項目の検討を行う。
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| Causes of Carryover |
今年度の研究では対象者がボランティアで研究に協力してくれたため、人件費の必要がなかったため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度の研究では対象が地域在住女性のため、対象者への謝礼に使用する予定である。
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