2015 Fiscal Year Annual Research Report
ベネフィットセグメンテーションによる温泉観光客の特性に関する研究
Project/Area Number |
26870551
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
鎌田 裕美 淑徳大学, 経営学部, 講師 (00456287)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 観光客の旅行動機 / ベネフィット・セグメンテーション / 再訪意向 / 総合満足度 / バラエティ・シーキング / リラックス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度に基づき,調査,分析を行った。 ・温泉客のセグメンテーション等の分析:(1)温泉地を特定した分析,(2)温泉地を特定しない分析,(3)ハワイ・沖縄の観光客を対象とした分析を行った。調査はすべてインターネット調査である。(1)は,温泉地間の比較を行うために8温泉地を訪問した温泉客を対象に実施した。その結果,6つの旅行動機と3セグメントが抽出され,8温泉地間でセグメントの割合が異なることが明らかになった。(2)は温泉地を特定せずに実施し,7つの旅行動機と3つのセグメントが抽出された。(3)は温泉客と他の観光客の比較のために分析を行った。ハワイと沖縄にした理由として,いずれの調査からも温泉客に共通する動機として「リラックス」が見られたため,同様の動機を持つと考えられる2観光地とした。その結果ともにリラックス動機は抽出されたが,沖縄とハワイではその意味合いが異なることが明らかになった。 ・満足度,再訪意向との関係の分析:上記の(1)~(3)の分析について,セグメントごとに旅行動機,総合満足度,再訪意向との関係を分析した。その結果,いずれのセグメントも総合満足度が再訪意向につながること,再訪意向につながる旅行動機はセグメントごとに異なることが明らかになった。この分析結果から,リピーターを創生するために必要な要素をセグメントごとに明らかにした。 これら研究成果は,温泉客のベネフィット・セグメンテーションおよび満足度と再訪意向の関係としてまとめ,国際学会で2回報告,国内学会で1回報告し,海外ジャーナルおよび英文書籍の1章分として投稿,掲載予定である。また,平成28年度に国際学会で報告を予定している。
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Research Products
(6 results)