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2015 Fiscal Year Research-status Report

肥満マウスを用いた高分子ポリフェノール摂取による肥満改善効果の検討

Research Project

Project/Area Number 26870565
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

升本 早枝子  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門 生産・流通利用研究領域, 研究員 (30596052)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsプロシアニジン / 高分子ポリフェノール / 肥満
Outline of Annual Research Achievements

昨年度行った、肥満マウスを用いた高分子ポリフェノール摂取による肥満改善効果について、各種臓器を用い、遺伝子解析による脂質代謝・脂質合成・解毒酵素・炎症・抗酸化などへの影響の検討を行った。体重・血糖値・血中脂質(トリグリセリド・中性脂肪・NEFA)の測定、血漿中の肝機能マーカー(GOT,GPT、γ-GTP)の測定、血漿中のアディポサイトカインの測定を行った。体重、血糖値、血中脂質については高分子ポリフェノール摂取により、改善が認められた。
また摘出した肝臓の組織標本を作製しHE染色により、肝臓への脂肪蓄積状態を組織学的に評価した。さらに肝臓および脂肪組織からRNAを抽出し、肝臓組織では薬物代謝酵素(Cyp2e1,iNos)、細胞周期制御因子(Cdkn1a)、炎症関連因子(Tnf-α, IL-6)、脂質合成因子(Srebp1c, Fas, Cyp7a1, HMG-coa)、脂質代謝制御因子(Ampk, Cpt, Ppar-α)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)、また脂肪組織ではアディポサイトカイン(Adiponectin, Leptin, Tnf-α, IL-6など)脂質代謝制御因子(Ampk, Cpt, Ppar-γ)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)などをELISA法や定量Real-Time PCRにより分析した。現在、これら分析の詳細な結果について解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

血中脂質等の分析については概ね順調に進展し、高分子ポリフェノールの肥満改善効果が期待出来る結果を得られた。
遺伝子解析については、試薬および機器類の不備、不具合が生じたことから、実験が計画どおりに始められなかった為、進捗がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今年度は①腸管上皮細胞における糖の吸収代謝機構の解明を行う。
解剖後摘出したマウスの小腸組織を用い、DPP4活性の測定を市販のDPP4活性測定キットを用いて行う。また小腸組織中のRNAを抽出しDPP4および糖輸送体であるGLUT2およびSGLT1の遺伝子発現変化を解析する。さらに、採取した血液中のGPL-1濃度をELISA法を用いて測定する。
次に②腸管上皮細胞における脂質の吸収代謝機構の解明を行う。
解剖中および解剖後に糞便を採取し、糞便中の脂質含有量および胆汁酸含有量の測定を行う。また、近年脂質吸収代謝と腸内細菌との関連性が明らかになりつつあることから、今年度の計画の変更として、腸内細菌叢の解析を追加し、脂質の吸収代謝との関連性を明らかにする予定である。
また、学会発表、論文発表を行う予定である。

Causes of Carryover

前年度の分析結果の傾向、および近年の研究動向から、脂質の吸収代謝と腸内細菌叢の関与について明らかにする必要があると判断した。当初の研究計画に加え腸内細菌叢の解析を行う事とした為。

Expenditure Plan for Carryover Budget

高分子ポリフェノール摂取による脂質吸収代謝において飼育したマウス腸内細菌叢に与える影響を検討するため、PCR-RFLP法および次世代シークエンサーによる腸内細菌叢の解析を行いその変化を検討する。これらの解析を外部委託にて行う為、その解析費用として使用する。

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Published: 2017-01-06  

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