2015 Fiscal Year Research-status Report
子どもの意味体系の構築:語に対する意味づけの更新過程に注目して
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26870573
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Research Institution | Kamakura Women's University |
Principal Investigator |
佐治 伸郎 鎌倉女子大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50725976)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 言語習得 / 意味論 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は,平成26年度末に行った3-6歳の子どもの動詞運用に関するビデオデータの書き起こしを完了し,動詞運用,ジェスチャー,オノマトペなどのパフォーマンスについて分析を行った.分析はほぼ終了し平成28年度中に開催される言語系・心理系学会で発表予定である.当初の研究計画ではこの次段階として知覚的顕現性と動詞運用に関する調査を予定していたが,子どもの動詞使い分けにおける文脈的手がかりの影響が非常に興味深い結果を示したため,まずこちらの方面で研究を進めることとした. また,この子どものデータと合わせて意味習得に関するより深い議論を行うべく,第二言語習得に関するデータを他機関と連携し収集した.具体的には,子どもと同じ手続きを用い,中国語を母語とする日本語学習者の動詞運用に関するデータを収集した.このデータも分析がほぼ完了しており,平成28年度中に成果が公開される予定である.さらに今後は,第二言語習得と第一言語習得のデータを合わせて解釈できるようなモデルの構築を目指す. また昨年度公開された子どもの色語彙の使い分けの習得に関するデータも,平成27年度にアメリカ,カリフォルニアで行われたCogsci2015での学会発表を経て関連する研究者との議論を深め,現在論文投稿を準備中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は予定通り平成26年度収集のデータを分析し成果公開までを達成することができた.また第二言語に関するデータも合わせて収集できたことは当初の予定よりも進んだ点である.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,これまで収集した子どものデータ,第二言語習得のデータについて,論文投稿を行う. 更に第二言語と第一言語のデータを同時に用い両者の学習プロセスの共通点,相違点を直接比較できるようなモデルを構築し,より広く言語習得一般に関する意味の再編成過程の明らかにすることを目指し,この成果を学会にて発表する.また研究の次のステップとして,指示詞など更に文脈志向性の強い語彙システムの構築に着目し,他者とのコミュニケーションが語彙の使い分けの発達ににどのように働くかを探る.平成28年度は予備実験を,まずは大人を対象として実施する.
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Causes of Carryover |
今年度に購入予定だった計算機の構成が今年度中に行えず,来年度に購入を持ち越した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度購入予定であった計算機を年度始めに購入予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Book] Where are the concepts? What words can and can’t reveal. E. Margolis and S. Laurence (Eds.), Concepts: New Directions.2015
Author(s)
Malt, B.C., Gennari, S., Imai, M., Ameel, E., Saji, N., & Majid, A.
Total Pages
35
Publisher
MIT Press.