2014 Fiscal Year Research-status Report
公有地上宗教施設問題の宗教社会学的研究―実態把握の展開と宗教認識の分析を中心に―
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26870578
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
塚田 穂高 國學院大學, その他部局等, 助教 (40585395)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 宗教社会学 / 政教分離 / 戦後日本の政教問題 / 宗教概念 / 北海道砂川市有地上神社違憲訴訟 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の当初の計画は、「研究代表者がすでに実施した調査データの体系的な整理を行い、総合的な分析が可能となる体制を整え、次年度の質問紙調査に向けた課題を浮き彫りにさせる。また、砂川問題の関係者らへのインタビュー調査を精力的に進める」といったものであった。 このうち、【既調査のデータ整理と課題析出】については、過去に実施済みの質問紙調査のデータ(808自治体からの回答・約7,680件の公有地上宗教施設についてのもの)の整理作業を進め、平成27年度に実施予定の調査の準備を行った。 【テーマに関する文献・資料収集】については、政教分離問題の研究史を把握し、データ・情報の所在をつかむために、関連書籍類の購入・収集を進めた。また、対象となる公有地上宗教施設問題に関連する新聞記事類や論文類の網羅的な収集・複写を、大学図書館等を中心に精力的に行った。 なお、データや資料整理等の作業には、アルバイト1名を雇用して分担して作業効率を上げるとともに、研究代表者が資料の読込み・分析・成果産出に専心できる体制を構築するよう努力した。 【成果提出】としては、第87回日本社会学会大会(平成26年11月22日、於:神戸大学)において、「戦後政教問題の社会的構築過程と「宗教」概念―砂川市有地上神社問題の事例から―」と題した報告を行い、計画通り初年度の成果を提示できた。 また、研究代表者による単著『宗教と政治の転轍点―保守合同と政教一致の宗教社会学―』(花伝社、平成27年3月)においては、戦後政教問題の基本枠組や、政教問題が社会問題として構築されていく過程を描き、本研究を進めるにあたっての議論の足がかりを提出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画のなかでは、【関係者へのインタビュー調査・現地調査】のみ、研究代表者の校務ならびに他の研究事業との兼ね合い、ならびにそれにともなうインフォーマントとの日程調整の難航といった理由から、実施にまで至らなかった。 だが、それ以外の上述の3点については、ほぼ計画通り進めたと言えるため、「おおむね順調に進展している」と判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度・28年度については、研究計画に沿って進める。 27年度のメインとなるのは、公有地上宗教施設の分布が未判明の自治体等959件への質問紙調査の実施となる。関係者へのインタビューは、26年度で遅れた分を取り戻しつつ、精力的に進める予定である。資料収集も継続的に進めるとともに、ここまでの成果を学術論文の形で執筆・提出する。
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Causes of Carryover |
実施状況報告書で示した通り、平成26年度は研究代表者の校務ならびに他の研究事業との兼ね合いから【関係者へのインタビュー調査・現地調査】が滞り、計画通り旅費を支出することができなかった。また、それにともない、持ち運びができるタブレットPCないし記録用メディアの購入を見送ったために、計画通り物品費が支出できなかった。 以上が、次年度使用額が生じた主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度において、【関係者へのインタビュー調査・現地調査】の回数・頻度を計画を修整して増やし、予定通りの支出を行う。また、タブレットPCや記録用メディアの購入も年度の前半において計画に沿う形で行う。
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Research Products
(3 results)