2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Sociological Research of "Religious" Facilities Located on Public Land in Post-war Japan: Understanding the Current Situation and Analysing their Perception as "Religious"
Project/Area Number |
26870578
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
塚田 穂高 國學院大學, 研究開発推進機構, 助教 (40585395)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 政教分離 / 宗教社会学 / 公有地 / 宗教施設 / 神社神道 / 自治体と宗教 / 国家と宗教 / 日本国憲法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの調査研究の成果を踏まえて、論文「政教分離訴訟の宗教社会学―北海道砂川市有地上神社問題のフィールドから―」(寺田喜朗・塚田穂高・川又俊則・小島伸之編著『近現代日本の宗教変動』(ハーベスト社)所収)を、平成28年6月に発表・刊行した。 また、本科研にてこれまでに実施した調査研究と集中的に収集した文献資料の蓄積に基き、平成28年6月の「宗教と社会」学会(於:上越教育大学)にて「変貌する地域社会のなかの神社神道―北海道砂川市有地上神社違憲訴訟のフィールドから―」、平成28年9月の日本宗教学会(於:早稲田大学)にて「戦後日本の公有地上「宗教」施設の分布と特徴」、平成28年10月の日本社会学会(於:九州大学)にて「戦後日本の政教分離訴訟の展開―「宗教」「国家神道」をめぐる論争―」の各学会発表を行い、成果を問うた。 平成29年2月には、「第2回 公有地上における宗教・民間信仰関連施設の分布に関する全国調査」を実施し、全国1,765自治体のうち900件超から回答を得ることができた。基本的な集計作業は終えることができたが、それに基づいて分析を行い、論文のかたちで成果発信をなすのは今後の課題となった。 本科研研究の期間全体を通じて、研究代表者がこれまでに進めてきた研究を基盤としつつ、文献資料の集中的な収集、北海道砂川市を中心としたフィールドワーク、公有地上宗教施設の全国分布の実態把握のそれぞれを著しく進めることができた。今後、本科研における蓄積に基づき、論文・書籍のかたちにまとめて成果を提出する予定である。
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Research Products
(5 results)