2016 Fiscal Year Annual Research Report
Measuring the achievement of a work-life balance for short-time regular nursing staff
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26870602
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
小野田 舞 東京医科大学, 医学部, 講師 (10448201)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護師 / 短時間正職員 / ワークライフバランス |
Outline of Annual Research Achievements |
看護師のワークライフバランスを実現するためには、仕事の側面から看護師のライフスタイルを支えることが重要である。本研究では、看護師のライフスタイルを支える仕事の実現度を測定する尺度「看護師のライフスタイルを支える仕事実現度尺度」全47項目を作成し、平成28年度において2回目の信頼性・妥当性の検証を行った。 全国から無作為抽出した病院に勤務する看護師1793名を対象に調査用紙を配布し、901名より回答が得られた(回収率50.3%)。そのうち有効回答が得られた852名を分析の対象とした。項目分析、探索的因子分析(最尤法、プロマックス回転)にて、31項目5因子構造の尺度が完成した(因子間相関0.23~0.48)。第1因子【心身のゆとり】は11項目で構成され、第2因子【休暇の取りやすさ】は7項目で構成され、第3因子【上司の支援的姿勢】は4項目で構成され、第4因子【自尊心の保持】は5項目で構成され、第5因子【時間外労働の削減】は4項目で構成された。信頼性係数(Cronbachのα係数)は尺度全体が0.896, 下位尺度が0.692~0.856であった. 安定性の検討(テスト-再テスト法)は、信頼性係数の変動はなく, 相関係数0.409~0.496で有意な強い相関を示した. 妥当性は, 基準関連妥当性(併存妥当性)と構成概念妥当性(収束的妥当性)の検討を行い、それぞれ有意な相関を示した. 完成した尺度をもとに、対象者852名を「フルタイム群(729名)」「短時間正職員群(66名)」「パートタイム群(54名)」の3群に分け、比較検討を行った。31項目の合計点の平均はフルタイム群80.83、短時間正職員群84.24、パートタイム群88.67であり、3群のなかではパートタイム群が看護師のライフスタイルを支える仕事が実現している状態であった。
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