2015 Fiscal Year Research-status Report
協調学習と作問学習とブレンディッドラーニングを融合させたSNS型学習支援システム
Project/Area Number |
26870619
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
五味 悠一郎 日本大学, 理工学部, 助教 (70440807)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 学習支援システム / SNS / ブレンディッドラーニング / eラーニング / CBT / 協調学習 / 作問学習 / 医療情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のベースとなるSBTシステムについて、「利用者による問題(質問文、解答、解説)の作成、編集、削除機能」「作成された問題をランダムに組み合わせて試験形式で出題する機能」「問題作成数に応じた受験回数制限機能」を実装し、レンタルしているWebサーバで問題なく動作することを確認した。 構築したSBTシステムの有効性を評価するため、基本情報技術者試験の過去問題を元に問題データ(質問文と解答)を作成し、予備実験という位置付けで研究室の学生6 人に作問と受験を繰り返し行ってもらい、アンケートに回答してもらった。アンケート結果から、本システムが学習に有効であることが示唆された。 SBTを開発する過程で見つかった課題への対応として、当初計画には無かった機能を二つ追加し、検証方法を一つ追加した。機能の一つ目として、協力機関に利用してもらうにあたり、アカウント管理の問題が生じたため、認証方法にGoogleAPIを用いることとした。機能の二つ目として、投稿された問題のカテゴリが偏らないようにし、誤ったカテゴリで問題が投稿されないようにするため、自動カテゴリ分類機能を開発した。二つ目の機能については、稼働中のSBTシステムへの導入が間に合わなかったため、次年度に導入予定である。検証方法として、当初はPCだけを想定していたが、実際の利用ではスマートフォンやタブレットが使われる可能性が高いことから、これらの端末でも利用できるデザインとし、検証を実施した。また、問題や解説に静止画や動画も必要であることがわかり、これらに対応する機能開発に着手した。 これら研究の成果について、医療情報学連合大会および日大理工学術講演会にて報告を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究のベースとなるSBTシステムについて、ある程度の機能を実装し、有効性を検証することも出来たが、当初計画に無かった機能追加を優先したため、「質問文、解答、解説のそれぞれについて、作成者以外による評価やコメント機能」が未だ実装できていない。また、「SBT を用いた遠隔地の利用者による自己学習」および「SBT を用いたブレンディッドラーニング形式での授業や研修」も実施できていない。これらについては、次年度対応予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
1)SBTの要件定義を見直し、仕様を再策定する。2)再策定した仕様を元に、SBTを改良する。3)改良と平行して、仕様に基づいた問題データ(質問文と解答)を作成する。4)利用者には作問・受験・問題の評価を繰り返ししていただく。5)改良したSBTを用いて、ブレンディッドラーニング形式で繰り返し講習を行う。6)ある程度の期間利用した後、利用者と講師を対象にアンケートを実施し、集計する。7)アンケート結果を元に、SBT の有効性を検証する。8) 研究結果をまとめ、医療情報関連学会や教育関連学会などで発表する。
|
Causes of Carryover |
学会へ参加するために予算を確保していたが、他業務の都合で参加できなくなったため、次年度使用額が生じてしまった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は学会参加の旅費および参加費として、翌年度に上乗せして使用する予定である。
|