2014 Fiscal Year Research-status Report
論文の執筆過程を考慮したサーベイ支援システムの開発と評価
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26870632
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
大川内 隆朗 立教大学, 社会情報教育研究センター, プログラム・コーディネーター (70548370)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 推薦システム / 文献システム / アカデミック・ライティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、論文執筆や研究に初めて取り組むような学部学生を対象とし、インターネットを調べながら作成したメモ書きや、その中で保存した関連ファイルなどの情報を元に論文を推薦するアプリケーションの作成を目的し、開発研究を行っている。平成26年度は、開発するシステムに関する構想を6月の学会で発表した。そこでの意見を受け、また研究協力者と検討を重ね、オープンデータとして提供されている論文のデータベースを使用することでリアルタイムで論文の検索や推薦を行うことを可能とするシステムの考案を行った。 より手軽に、より汎用的に利用してもらうために、研究に関するメモを「ネタ」をいう形で管理する方式を採用し、少ない情報から多くの論文を推薦するアプリケーションを実装に従事し、12月末には「研究のネタ帳」というアプリケーションのプロトタイプの開発を完了し、年度末の3月に学会で紹介した。 今後の課題としては、少ない情報から多くの論文を推薦するためのシステム作りを目指していたこともあり、一つのネタに対する推薦論文の数が多くなりすぎてしまったことが挙げられる。推薦された各論文に対して、ネタとの関連度や重み付けの計算を行い、より有用な論文が見つけやすくなるような工夫が求められる。 また従来の検索システムと比較して本システムの有効性を示すための評価項目に関しても検討を行い、評価実験計画の策定も行った。平成27年度はシステムの最終的な調整を行い、被験者を募り、評価実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、システムのプロトタイプの作成を完了し、学会で発表を行う予定であった。実際に、計画通りに進捗していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の前半は、追加機能を加え、システムの作成を完了する予定である。後半には、被験者を確保し、アンケートと半構造的インタビューから、本システムの有効性を確認する予定である。
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Causes of Carryover |
必要な物品の購入および旅費の支出から生じた端数。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、完成したシステムに関する学会発表、評価実験に利用するPCの購入、データ分析用ソフトウェア、書籍に支出する予定である。
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Research Products
(3 results)