2017 Fiscal Year Annual Research Report
Researches of information security on mobile phones for non-technical people using psychology and behavior
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26870660
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
宇田 隆哉 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 講師 (50350509)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 情報セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度には、個人情報が適切に管理されていないと推測されるWebサイトを見分けて利用者に通知する研究を行った。Webサイトにおいて、氏名、住所、電話番号などの個人情報を入力する場合がある一方、システムやサイトの構造上、情報が適切に管理されず、情報漏洩の危険性が高いと思われるものがある。そこで、リテラシーの低い利用者にも判別できるよう、これらのWebサイトを機械学習を用いて自動的に区別するという研究を行った。これにより、高い精度でWebサイトの判別が行えるという知見が得られた。研究成果は平成30年1月の国際会議で発表した。研究内容を記載した論文はACMのWebサイトからの公開が決定している。なお、今回の研究に用いたサンプルは、Webのしくみに詳しい技術者が手動で分類したものではないため、厳密には手動で分類したサンプルで再評価する必要がある。 また、平成29年度には、人間の心理を利用して、歩きスマホを行いづらくする研究も行った。これは従来の防止技術とは異なり、周囲の人の視線が集まることで、心理的に歩きスマホをしづらくさせる抑止技術である。研究を行った結果、本大学の学生には一定の抑止効果があるという知見が得られた。研究成果は平成30年1月の国際会議で発表した。研究内容を記載した論文はACMのWebサイトからの公開が決定している。 補助事業期間全体を通じて実施した研究の成果としては、上記以外に、フリック入力による個人識別技術の特許出願(平成28年6月)、同技術の査読付国際会議の発表および論文掲載4件(平成26年7月, 12月, 平成27年1月, 平成28年1月)、サーバサイドのファイル保護技術の査読付国際会議の発表および論文掲載(平成28年3月)、国内研究会発表(平成29年3月)がある。
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