2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26870662
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
高 史明 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (90594276)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 偏見 / レイシズム / 日本のマイノリティ / 在日コリアン / セクシズム / インターネット |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度には、2014年度までに実施した研究をもとに、オンライン調査会社に委託しての調査を行った。この調査は、インターネットの利用が在日コリアン(韓国・朝鮮人)への偏見と関連しているという自身の研究を踏まえ、インターネットの利用と様々な対象への偏見の間に関連があるかを明らかにすることを目指したものであった。具体的には、ニュースサイト、Twitter、SNS、匿名掲示板の「2ちゃんねる」や「2ちゃんねるまとめブログ」などといった様々なWebサイト・サービスの利用と、在日コリアン、女性、性的マイノリティ、発達障害者などのマイノリティについての偏見の関連を明らかにすることを試みた。また、そうした関連性が見いだせるとして、それを媒介あるいは調整する変数は何であるのかを明らかにすることを目指した。たとえば、集団的ナルシシズムや、保守的イデオロギーの一種である社会支配指向などの変数の影響を明らかにすることを試みた。 調査は十分な準備期間を経て2016年2月に実施されたため、まだ分析が終了していない。しかし、これまで大学生サンプルにおいてのみ示されていたインターネットの利用と偏見の関連性の有無を明らかにすることは、インターネットが欠かせない存在となっている現代社会において、集団間葛藤をやわらげたり拡大を防止したりするために、欠かせないものとなると考えられる。 この調査の結果も踏まえた上で、そこで示された偏見と他の変数の関連がどのような因果関係によるものであるかを明らかにするための縦断的研究を今後行う予定である。
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