2014 Fiscal Year Research-status Report
320列ADCTを用いた口腔機能評価のための基礎研究
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26870687
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
金森 大輔 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (70586289)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ADCT / 嚥下 / 被ばく |
Outline of Annual Research Achievements |
320-ADCTのAIDR 3Dを用いた嚥下CTの撮影条件最適化を検討した. 研究1:まず低線量最適撮影条件の検討をおこなった.デンタルファントムを用い種々の条件で撮影し,評価構造物の描出, スコアー化し読影可能かつ低い被曝線量の撮影条件を求めた.結果はすべての構造物について,線量が多いほど,構造物の描出は良好であり,またAIDR 3Dを使用した方が構造物の描出は良好であった.構造物の認識良好を80点とすると,平均のグラフにおいて,AIDR 3D を用いた場合のCTDI(Computed Tomography Dose Index)は3. 0mGy AIDR 3D を使用しない場合は3.8mGyであった.CTDI 3.0mGy以上の撮影条件は80kV165mA, 100kV80mA, 120kV40mA, 120kV50mAであった.この中では120kV40mAが最もCTDIが低かった. 研究2:研究1で用いた低線量最適撮影条件を使用し被曝線量の検討を行った.撮影肢位にランドファントムを設置しTLD(Thermo Luminescence Dosimeter)素子による線量測定を行い皮膚吸収線量及び実効線量の算出をした.結果は最大吸収線量は頚部中にあたる皮膚の部位で28.0mGyであった.実効線量は1.15mSvであった. 320-ADCTを用いた嚥下CT撮影において,AIDR 3Dは被曝低減に有用であった.低線量最適撮影条件は120kV40mA であり実効線量としては1.15mSvであった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究は,咀嚼を伴わない嚥下での低線量最適撮影条件の決定及び被ばく線量の計測であった.AIDR 3Dをもちいた低線量最適撮影条件は120kV40mA であり実効線量としては1.15mSvであった.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は咀嚼を伴う嚥下でのCT撮影条件の決定を行い嚥下CT検査に最適な条件を判断する.
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