• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

筋肉・脂肪組織由来の新規生理活性物質からみた心疾患患者に対する運動療法の効果

Research Project

Project/Area Number 26870702
Research InstitutionKyoto Pharmaceutical University

Principal Investigator

沼尾 成晴  京都薬科大学, 薬学部, 講師 (90454074)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsマイオカイン / アディポネクチン / 心疾患
Outline of Annual Research Achievements

筋肉組織や脂肪組織から分泌される生理活性物質(マイオカイン、アディポカイン)が、運動で引き起こされる身体の生理的機能改善に寄与すると考えられている。しかしながら、心疾患患者において、マイオカインやアディポカインが運動療法の生理的機能改善と関連するかは明らかでない。そこで、平成27年度は、まず①平成26年度の課題である心疾患の既往を有する者を対象にマイオカインおよびアディポカインと生理的機能(心臓・血管機能)、冠危険因子との関連性について横断的なデータ解析を進めた。また、同時に②運動教室に参加する心疾患の既往を有する者を対象にマイオカインおよびアディポカインと生理的機能(心臓・血管機能)、冠危険因子との関連性を縦断的(1年間)に検討するための測定を進めた。
①では、25名のデータが得られ、それらのデータを解析した結果、マイオカインであるイリシンの血中濃度と冠危険因子の一部の項目との間に相関が認められ、イリシンと冠危険因子との関係が示唆された。②では、縦断的なデータを取得するため、①の対象者のなかで、研究に同意した一部の対象者に対して、血液検査、心臓・血管機能検査、および身体活動量調査を実施した。それらの測定は、おおむね終了している。現在、血液検査の一部の項目(マイオカインおよびアディポカイン)の分析を進めており、完了し次第、運動に関する視点を踏まえた上で、縦断的にデータの解析を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データへの季節変動などの影響を考慮し、測定時期を前年度とあわせたことから、一部のデータの取得が遅れている。しかしながら、今後の測定予定は確定しており、次年度の初期には必要なデータをすべて取得できる予定である。

Strategy for Future Research Activity

本研究に参加した心疾患の既往のある中高齢者をさらに約一年後、追跡調査し、血液検査、心臓・血管機能検査、および身体活動量調査の結果について縦断的な変化を検討する。その結果をもとに、運動療法の生理的機能改善効果に対するマイオカインおよびアディポカインの影響を明らかにする。

Causes of Carryover

血液分析費用として使用する予定であったが、検査計画の遅れから、血液分析の一部を実施できなかったため、次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

前年度からの繰越分と平成28年度の予算分をあわせて、血液分析および学会発表のための費用に充てる予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi