2015 Fiscal Year Research-status Report
劣化の激しい甲骨文字の認識の高精度化処理技術の確立と応用
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26870713
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
孟 林 立命館大学, 理工学部, 助教 (60615938)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 文字認識 / パターン認識 / 甲骨文字 / 劣化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.本研究は劣化の激しい甲骨文字の認識の課題に取り組み、甲骨文字の認識率を95%以上に向上することを目指している。全体から見ると、現時点では我々の発表論文により甲骨文字の認識率が90%に達成している。
2.新しいアルゴリズムの確立について、我々は新たにハフ変換とクラスタリングの応用を行い、独自なクラスタリングアルゴリズムを提案していた。実験により提案されたアルゴリズムは甲骨文字の認識に有効であることが分かった。
3.「劣化」への応用について、我々は研究してきた甲骨文字の鮮明化技術を用いて、コンクリートのヒビ検査にも応用している。実験結果では、これらの手法によりコンクリートのヒビを鮮明化することができると分かった。従って、甲骨文字の研究成果も劣化の分野で応用できるを確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.本研究は劣化の激しい甲骨文字の認識の課題に取り組み、甲骨文字の認識率を95%以上に向上することを目指している。全体から見ると、現時点では発表論文により甲骨文字の認識率が90%に達成しているため、おおむねに順調に進展しているとも言える。 2.新しいアルゴリズムの確立について、我々が新たにハフ変換とクラスタリングの応用を提案し、甲骨文字認識の研究を行ってきた。ここで、独自なクラスタリングアルゴリズムの提案も行っていた。また、実験により、これらの提案は甲骨文字の認識に有効であることが分かった。さらに、これらの手法はその他のビックデータへの応用も見込まれている。 3.「劣化」への応用について、我々は研究してきた甲骨文字の鮮明化技術を用いて、コンクリートのヒビ検査にも応用している。従って、甲骨文字の研究成果も、劣化の分野で応用しているとの確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
全体的には、研究を甲骨文字の高精度認識とその技術の応用と考えている。 1.甲骨文字認識について、今までの認識技術の上で、文字の特徴量を抽出し、その特徴量を用いた甲骨文字認識を行っていく予定である。それにより、甲骨文字認識の精度向上が見込まれる。プロジェクトの最終年となるので、全体をまとめ、よりよい高精度を実現することを目指す。 2.高精度技術への応用について、引続き今まで構築してきた技術をコンクリートのヒビ検出への応用を目指す。
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Causes of Carryover |
昨年度、9685円があまっております。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
金額が小さいので、計画通りに、消耗品を購入します。
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