2014 Fiscal Year Research-status Report
学校教育における「ユーモア能力」の育成のためのカリキュラム・教材開発
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26870766
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
青砥 弘幸 佛教大学, 教育学部, 講師 (20632037)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ユーモア能力 / ユーモア / 笑い |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「ユーモア能力」(笑い・ユーモアを生活の中で適切かつ効果的に活用し、よりよく生きる力)の育成のためのカリキュラム開発(目標・方法・教材など)を目指すものである。 平成26年度は、カリキュラム開発のための基礎として、現代の子供・若者たちの「ユーモア能力」の実態・課題に関する調査の構想、実施、分析を中心に研究を進めた。 具体的には、2015年1月に関西地域に居住する大学生86名(男性43名・女性43名)、関東地域に居住する大学生120名(男性51名・女性69名)を対象に、無記名の自記式質問紙調査を実施した。内容は「笑い」に関する態度や意識について問うものである。本調査によって、現代の若者(大学生)の「ユーモア能力」の実態・課題の一端を明らかにすることができた。これまでほとんど科学的調査が行われておらず印象的に語られることの多かった本テーマについて、客観性の高い手法によって迫ることができたという点に大きな意義がある。また本調査により、意図的、系統的な「ユーモア能力」育成の意義や必要性、育成の方向性(目標)の議論に資する一定の知見を得ることができ(本成果に関しては現在、研究論文として投稿中)、本研究全体にとっても、重要な成果となった。 さらに平成26年度には、小学生・中学生・高校生を対象とする「ユーモア能力」の実態調査の方法についても、本調査を踏まえて検討を進めており、平成27年度前半に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度より代表者の本務校の移動があった。それに伴い候補としていた研究協力校を調査対象とすることが不可能となり、新たに対象校を調整する必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の成果を受け、平成27年度は特に以下の3点について研究を進める。 1.海外における先進事例について検討すること 2.小中高校生を対象とする「ユーモア能力」の実態調査を実施、分析すること 3.「ユーモア能力」育成のための方法・教材の開発を進めること
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Causes of Carryover |
平成26年度に実施する計画であった小中高校生、および教員を対象とするサーベイ調査が、代表者の本務校の移動などの理由により実施することができなかった(平成27年度前半の実施に向けて現在準備中)ため、関連する経費を次年度に繰り越している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画通り、小中高校生、および教員を対象として実施する計画であったサーベイ調査に関する経費として平成27年度に使用する。
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