2015 Fiscal Year Research-status Report
学校教育における「ユーモア能力」の育成のためのカリキュラム・教材開発
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26870766
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
青砥 弘幸 佛教大学, 教育学部, 講師 (20632037)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ユーモア能力 / ユーモア / 笑い |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度実施した質問紙調査を分析し論文として発表した。(「現代の若者の「笑い」に関する実態とその課題 ―大学生に対する調査を中心に―」日本笑い学会『笑い学研究』No.22 pp47-61)また、現代の若者・子どもの「笑い」の現状や課題をより明確にすること、発達段階ごとの差異を明らかにするために、先行の調査結果を踏まえ、小学校・中学校・高等学校の児童生徒・教員を対象とした調査の構想と準備を行っている(現在、実施・分析中)。また、研究計画に記載した海外視察については、視察可能な対象を得ることができず実施することができていないが、「ユーモア・笑い」に関する学術的研究が比較的充実している海外(北米)における「ユーモア教育、ユーモア性の開発」についての知見は、本研究を進めていくためには、必要不可欠であると考えた。そこで、ユーモア性開発研究の第一人者である、Paul.E.McGheeの提案する「ユーモア性開発プログラム」についての検討を行った(Paul.E.McGhee(1994)〝HOW TO DEVELOP YOUR SENCE OF HUMOR" Kendall/Hunt Publishing Company , Paul.E.McGhee(2010)〝Humor as Survival Training for a Stressed-Out World" authorHOUSE)。先の調査結果の分析と海外における育成プログラムの分析を併せて検討し、日本における「ユーモア能力」の育成の方向性について、平成28年7月に開催される日本笑い学会で発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象校との調整に予想以上に期間を必要としたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は以下の2点を達成目標とする。 ・これまでの調査を踏まえ、学校教育における「ユーモア能力」育成のためのカリキュラムを提案する(発達段階に基づいた能力系統表・指導事項) ・カリキュラムを実践するための教材開発を行う。
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Causes of Carryover |
本年度実施する予定であった調査の実施、分析が完了しなかったため。予定していた、海外視察を本年度実施することができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度実施する予定であった調査の実施・分析を引き続き行うための予算とする。
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