2014 Fiscal Year Research-status Report
筋力トレーニング中の経頭蓋磁気刺激が筋パフォーマンスに与える効果の検討
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26870816
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
高橋 恭平 熊本高等専門学校, 共通教育科, 准教授 (20585492)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 筋パフォーマンス向上 / 経頭蓋磁気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、経頭蓋磁気刺激(TMS)を併用する筋力トレーニングは筋力をより高めることが出来るかどうか研究課題に取り組んだ。 被験者は運動習慣のない健康な成人男女14名で、筋力トレーニング中にTMSを施す群(7名、Tr.+TMS群)と施さない群(7名、Tr. only群)の2群に分けられ、3日間のトレーニングに臨んだ。被験者が実施した1日のトレーニングは上腕二頭筋における5秒間の最大随意収縮(MVC)を1分間の休息を挟み5回であった。Tr.+TMS群は、5秒間MVC中3秒目に安静時閾値の120%のTMS強度で刺激された。その他、MVC測定がトレーニング前とトレーニング終了後10分目で行われた。 トレーニング開始前に実施したMVC測定の結果は、両群共に3日間で漸増していったが、両群間に統計的有意差は認められなかった。トレーニング中のトルクおよびトレーニング終了後10分目に実施したMVC測定の結果も両群共に3日間で漸増し、3日目でTr.+TMS群がTr. only群より有意に高かった(トレーニング中:11.7%、終了後10分目:11.2%)。 これより、運動習慣のない健康な成人男女が行う上腕二頭筋における筋力トレーニング中にTMSを併用することは、一般的な筋力トレーニングより筋力をより高めることが示唆された。これは、通常の筋力トレーニングでは随意的に賦活させることのできない運動単位をTMSにより賦活させることができたためと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験、データ整理、学会発表準備までは順調であるが、論文の執筆が遅れているため「おむね順調」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はよりダイナミックな運動形態、例えば自転車運動などで同様の研究を推進する。また、より高い効果を発揮するTMS刺激強度の模索も行う。
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