2016 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の食物特異的IgE,IgG4,IgAのクラススイッチと食物アレルギーの発症
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26870893
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
夏目 統 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (20649115)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | クラススイッチ / 食物アレルギー / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
他研究費で行われた「アトピー性皮膚炎乳児を対象とした卵アレルギー発症予防研究」において、鶏卵特異的IgE, IgG1, IgG4, IgAを検討し、IgG4, IgAは早期から摂取開始する群において有意に産生が増加していたことを明らかにした。これは、アトピー性皮膚炎の治療をきちんと行い、早期から摂取することで、IgEからIgA、IgG4へのクラススイッチが誘導されたことにより耐性を獲得した可能性を示唆する結果であった(Lancet誌掲載)。 さらに、同対象において、生後4か月未満での普通ミルク摂取がクラススイッチに与える影響も検討したところ、同様に早期から普通ミルクを摂取継続している方が牛乳特異的IgA, IgG4が誘導されていることを明らかにした(日本小児アレルギー学会にて発表、論文投稿準備中)。 これらのことから、乳児期早期の経口摂取は食物特異的IgEからIgA, IgG4へのクラススイッチを誘導する中心的な刺激である可能性が考えられ、食物アレルギーの予防法として重要であることを明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
卵アレルギーについての解析は終了して、論文が受理・掲載された(2017年1月)。 そのため、牛乳アレルギーについての検討が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在牛乳アレルギーについて、早期摂取ークラススイッチー牛乳アレルギー発症について検討し、論文投稿を準備中である。
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Causes of Carryover |
得られた中心的な研究結果(卵アレルギーの発症予防)を報告するのに時間を要した。そのため、乳児期早期の牛乳アレルギーと普通ミルク摂取の関連について、再検討と解析・論文投稿等が次年度に繰り越しとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
早期摂取が食物アレルギー予防になることは明らかになってきたが、より早期の普通ミルク摂取が食物アレルギーを予防できるかという結果を明確にする必要がある。次年度では、それについて解析するために統計ソフト購入、検査結果の再検討、論文校正やその結果の海外学会発表等に研究費をあてる予定である。
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