2015 Fiscal Year Research-status Report
過量服薬の再発予防に向けた大規模レセプト情報を活用した臨床疫学研究
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26870914
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Research Institution | Institute for Health Economics and Policy, Association for Health Economics Rsearch and Social Insurance and Welfare |
Principal Investigator |
奥村 泰之 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(医療経済研究機構(研究部)), その他部局等, 主任研究員 (50554383)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 過量服薬 / 自殺 / 中毒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,レセプト情報等の医療情報を活用して,過量服薬の再発予防の仕組みを開発することを目的とする。
3つの研究成果を国内外の学術誌に報告した。第1に,日本医療データセンターよりデータ提供を受け,過量服薬発生の6か月前の診療状況を症例対照研究により検討した。その結果は,Psychopharmacology誌 (2015年232巻16号) に報告した。第2に,日本医療データセンターよりデータ提供を受け,過量服薬の発生と関連が強い,ベンゾジアゼピン受容体作動薬の重複処方の状況をコホート研究により検討した。その結果は,Drug and Alcohol Dependence誌 (2016年158巻) に報告した。第3に,東京都監察医務院と自殺予防総合対策センターと共同で、過量服薬による致死性の高い精神科治療薬を症例対照研究により検討した。その結果は,精神神経学雑誌 (2016年118巻1号) に報告した。これらの研究成果は,全国紙や専門誌などのメディア,延べ20媒体で報道された。
さらに,2つの研究成果を海外の学術誌に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
共同研究が増えたことにより,予定より研究が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は,レセプト情報・特定健診等情報データベースを活用した研究成果を2編投稿する。加えて,東京都監察医務院・自殺予防総合対策センターとの共同研究を行う。
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Causes of Carryover |
共同研究が増えたため,平成28年度に使用できるよう節約した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
サーバーの利用料,研究成果の発表費用等に活用する。
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Research Products
(5 results)